保険証の提出を拒む患者さんには事前説明の準備と丁寧なお願いで必要性を伝える
患者ケース45:保険証の提出を拒む患者さん
20代後半の男性患者さん。薬剤師にとって月1回の保険証の提出はルールですが、それを嫌がる患者さんがたまにいます。個人情報セキュリティの意識が強いのかなと思います。そんな患者さんや、保険証の確認を面倒くさがる患者さんにきちんと保険証を出してもらうにはどうしたらいいでしょうか。
薬剤師にとっては、月に1回、保険証の提示を求めるのは当然のことですが、なぜ提示が必要なのかを理解していない患者さんは少なくありません。「病院と薬局はまったく別組織」であることや、薬局で保険証を確認する必要性について、わかりやすく説明できるように準備しておきましょう。法的根拠があるからといって、指図するような態度で接するのはNG。提示を求める際は「見せていただけませんか」のようにお願い(依頼)する言い方で伝えましょう。保険証を見せてもらったら、お礼の言葉を伝えるのも忘れずに。保険証の確認一つでも気持ちよくコミュニケーションを重ねることが、その後の服薬指導をスムーズに進めることに繋がります。