薬剤師の反響が大きかった服薬指導コラムまとめ|3位「マンネリ化」2位「問診票が面倒」1位は...
この度、2017年からスタートした『服薬指導のツボ』はおかげさまで第100回を迎えることができました。記念すべき節目に、m3.com会員のみなさまから反響が大きかった相談をまとめました。
どのコラムも、服薬指導をする際の心構えや、気にかけるポイントなど、参考になると思います。
反響が大きかったコラムBEST3
1位 出荷調整の代替薬に納得しない患者さん
【お悩み】
処方せんを持ってきましたが、出荷調整の薬剤で在庫がないため、ジェネリックや代替薬を提案しましたが、患者さんは「薬を変えたくない」と納得しません。患者さんに薬剤の出荷調整の状況を理解していただくにはどうすればよいでしょうか?
2位 問診票を「面倒だから」と拒否する患者さんの対処法とは?
【お悩み】
問診票を手渡すと「初めてのときには絶対書かされる。全項目書くのがすごく面倒くさいんですけど」と言い拒否する。適切な服薬指導をするために記入の必要性を理解してもらうにはどうすればいいでしょうか?
3位 DO処方で服薬指導がマンネリ化してしまうときの対応
【お悩み】
毎回同じ処方薬の患者さんへの服薬指導はマンネリ化してしまいます。DO処方ばかりの患者さんによりよい服薬指導をするにはどうしたらいいでしょうか。また、患者さんのアドヒアランスを向上させるためにどんな接遇を心がけたらいいでしょうか。
過去100回の服薬指導のツボコラムから、特に好評を得たBEST3をご紹介しました。普段の服薬指導の際に感じる事が多いお悩みだと思います。特に、1位の「出荷調整の代替薬に納得しない患者さん」は、相次ぐ医薬品の出荷停止や出荷調整により、薬不足の対応に追われている薬剤師さんが多いということではないでしょうか。
服薬指導のお悩みで相談が多いテーマBEST3
1位 話を聞かない、聞いても答えない
【お悩み】
20代男性。新患。「今日はどうされました?」と明るく声をかけても、イライラとあせった様子で返事はなし。その後も「まあ」「別に」とまともな返事が得られない…!こんな状況の場合、何と尋ねれば良いでしょうか?
2位 患者がなかなか理解してくれない
【お悩み】
先日来局された60代の女性患者さんなのですが、薬剤を服用しなくてはならない意味は理解しているものの、自分がかかっている病気について本当にその診断が正しいのか疑っており、薬剤を服用することに抵抗があるようです。こういった場合、どんな言葉をかければよいのでしょうか?
3位 日本語が通じない
【お悩み】
日本語がカタコトの外国人の患者さんが来局することがあります。私自身も、薬局内のほかの薬剤師、スタッフにも英語を話せる人はいません。どのように服薬指導したらいいでしょうか。
過去にm3.com会員のみなさまに行った服薬指導のお悩みアンケートの際に、多かった相談BEST3です。第1位は、記念すべき第1回のお悩みで、話を聞かない、聞いても答えてくれない患者さんへの対応についてアドバイスしております。まだ読んでいない方はぜひご覧ください。
お願いします▶
※このアンケートの回答は編集・脚色を行い「服薬指導のツボ」のテーマとして紹介される可能性があります。
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・薬を嫌がる患者さんへの服薬指導は?
・患者さんとの会話が弾むコツは?
・かかりつけ薬剤師の同意書をもらうには?
・医師へのスムーズな疑義照会の方法は?
・調剤過誤が起きた場合の謝り方は?
など、薬剤師の「こんなとき、どうする?」にQ&A形式で解説しています。