人気インスタグラマー「薬剤師るみ」が紹介!ドクターへの疑義照会成功例

更新日: 2026年3月23日 薬剤師るみ

「DAPTをいつまで続ける?」PCI後12ヵ月目の疑義照会成功例

人気インスタグラマー「薬剤師るみ」が紹介!ドクターへの疑義照会成功例のメイン画像
☞この記事でわかること
  • 出血ハイリスクにより変更するDAPT( 抗血小板薬2剤併用療法)の継続期間
  • DAPT(抗血小板薬2剤併用療法)を適用する患者への注意点
  • DAPT(抗血小板薬2剤併用療法)からSAPTへ移行する際の服薬指導のポイント

DAPTと聞いてすぐにどういう意味か分かりますか?

Dual Anti-Platelet Therapy:抗血小板薬2剤併用療法のことを略してDAPTと言います。「バイアスピリン」と「エフィエント」、「バイアスピリン」と「クロピドグレル」など”血液サラサラ”の薬剤が2種類処方されていて、これって飲み続けていいの?と思ったことはありませんか?

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後、2剤の抗血小板薬を内服すること(DAPT)で血栓予防になる。

画像を拡大する

今回はこのDAPTを取り上げます。薬剤師が介入できるチャンスを逃さないでほしいので、ぜひチェックしてくださいね!

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けた70歳男性のデータ

例)70歳男性 Cさん
BW:63kg eGFR:66mL/分/1.73 m2 Hb:11.3

<処方>

  • バイアスピリン錠100mg  1錠
  • エフィエント錠3.75mg   1錠
  • アムロジピン錠5mg    1錠
  • ロスバスタチン錠2.5mg  1錠

分1 朝食後       30日分

約1年前に急性冠症候群のため入院。経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後に冠動脈ステント留置済み。退院時処方からそのまま、出血傾向なく継続服用中。

「バイアスピリン」+「クロピドグレル」のドクター処方に疑義あり!

急性冠症候群の冠動脈ステント留置後は、血栓予防目的で「バイアスピリン」+「クロピドグレル」 or「 プラスグレル」を3〜12ヵ月間投与が標準とされている(*1)(エビデンスレベルⅠA)

DAPT(抗血小板薬2剤併用療法)継続期間は、アジア人が欧米人と比べて、血栓リスクが低く出血リスクが高いことを考慮し設定されている。

処方提案の成功例を紹介

薬剤師るみ: Cさんなんですが、DAPT(抗血小板薬2剤併用療法)を継続されて、今回でちょうど12ヵ月経過しております。PCI(経皮的冠動脈インターベンション)でステント留置後の患者さんであったため、よろしければ今回処方から1剤に減量していただけないかなと思い、ご連絡しました。

医師:確かに…もう1年になりますね。1年以上継続する症例はないの?

薬剤師るみ:海外では1年以上継続する場合もあるようですが、日本人はじめ、アジア人は出血リスクが高いため、2020年JCSガイドラインでは3〜12ヵ月が推奨となっております。

医師:そうなんですね。これってどっちを残したらいいの?

薬剤師るみ:ガイドラインでは、「エフィエント」の方が血栓イベント抑制効果が高いとされているため、エフィエントを残すことが推奨されています。

医師:では、特に懸念する理由もないから、エフィエントを残すようにしようかな。

薬剤師るみ:分かりました!では今回処方よりエフィエント単剤へ変更ですね。

【エビデンス チェック】 上記の処方提案の裏側を解説します!

1)疾患によってDAPT(抗血小板薬2剤併用療法)継続期間が違う!

DAPT継続期間は急性冠症候群で3~12ヵ月、安定狭心症1~3ヵ月。

画像を拡大する

・急性冠症候群→PCI後の場合


すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

薬剤師るみの画像

薬剤師るみ
やくざいしるみ

調剤薬局勤務中の10年目薬剤師。服薬指導と処方提案が得意!新人薬剤師指導経験・管理薬剤師経験を通じ、自信を持って患者さんの前に立って投薬できるよう薬剤師さんのお役に立ちたい!という気持ちで主にInstagram(https://www.instagram.com/lumi_yaku/)で情報を発信中。日々の業務の中での気づきや学びをシェアしています。 Instagramアカウント:@lumi_yaku

キーワード一覧

人気インスタグラマー「薬剤師るみ」が紹介!ドクターへの疑義照会成功例

この記事の関連記事

この記事に関連するクイズ

アクセス数ランキング

新着一覧

28万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

がん 医薬品情報・DI 薬物療法・作用機序 門前薬局 服薬指導 医療過誤・ヒヤリハット オンライン服薬指導 薬剤師インタビュー 医療クイズ 転職