「リバスタッチパッチ」と見た目が似すぎて…ヒヤリハット事例
アルツハイマー型認知症治療剤として使われる、「リバスタッチパッチ」。応需した薬剤師は見た目が似ているアレと間違えて調整。監査した薬剤師が気づき、再調整したというヒヤリハット事例です。外観が似ている薬剤の取り違い対策法も提案します!
「リバスタッチパッチ」の事例
対象の薬 | リバスタッチパッチ18mg |
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医師の指示 | リバスタッチパッチ18mg |
「リバスタッチパッチ」事例の詳細
普段から当薬局を利用している患者にリバスタッチパッチ18mgが処方された。
薬剤師Aはニュープロパッチ18mgを調製し、鑑査へ回した。鑑査を行った薬剤師Bが間違いに気づき、薬剤師Aが調製し直した。
薬剤師の対応
Point 1
患者にリバスタッチパッチ18mgが処方された。
Point 2
調製者、薬剤師Aはニュープロパッチ18mgを調製した。
Point 3
鑑査者、薬剤師Bが間違いに気づき、薬剤師Aが調製し直した。
「リバスタッチパッチ」の知識
リバスタッチパッチ(有効成分:リバスチグミン)は円形の貼付剤で、コリンエステラーゼ阻害剤です。
アセチルコリンの分解を防いでアセチルコリン量を増加させることで軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症治療剤として用いられます。同成分で販売会社が異なるイクセロンパッチという貼付剤も存在します。
錠剤であるアリセプトやレミニールと同様の作用機序なため、これらとの併用はできません。背部、上腕部、胸部のいずれかの正常で健康な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替えます。