骨髄炎・関節炎5
小児の骨髄炎
小児では、すべての疾患で大人に比べて明確な症状を訴えることができないため、発見が難しいという特徴があります。小児の骨髄炎では、発熱、幹部の腫脹・発赤・疼痛、四肢を動かさない、立たない、歩かないなどの症状を見逃さないようにしなければなりません。
特異的な検査は存在しませんが、疑った時には、最も原因菌の同定に役立つと考えられる血液培養を提出し、可能な限り幹部(骨)の培養検体を採取しておくことも大切です。
小児では、成人に比べて外傷、手術、軟部組織感染症からの波及は少なく、血行性播種によるものが多いと言われています。特に骨が成長するために血液が多く送られる部位で発生することが多いようです。さらに、小児では関節炎と合併することが多いこともチェックしておく必要があります。