調剤薬局で働く 現役薬剤師のキクオ が、日々薬局で繰り広げられる薬剤師のリアルな日常をお届けします。
薬剤師の海外留学。海外の薬局で学べることとは⁉
今回は「薬剤師がどれだけ旅行を愛しているのか?」そして「薬剤師の間でひそかに人気の、海外留学の実態とは?」など、薬剤師が海外に目を向ける目的や特徴について語っていきます!
学生時代に医療英語の講義を受けたあの日から、キクオは将来海外で活躍する薬剤師をイメージしていました!ふふふ、今はしがないサラリーマンなんですけどね…(笑)。
はい、それではいってみましょう!
薬剤師はどのくらい旅行が好き?
皆さん!旅行は好きですか?
…愚問ですよね!
私が出会った薬剤師の中に海外旅行が大好きな夫婦がいます。「毎年ハワイでゴルフを~」なんて、贅沢な楽しみをしているご夫婦で実に羨ましい~!
そう!「旅行」は多くの人から好まれている、特別な日常を味わえるイベントです!
薬剤師として働いていると「旅行に行く時間なんてあるの?」と思う方もいるかもしれませんが、私の周りでは正社員1年目の薬剤師が長期休暇を利用して、旅行の計画を練っているケースがあります。
パート薬剤師が勤務日程を調整して、旅費が高騰するハイシーズンを避け、賢く旅行に行っていることもありました!
また、派遣薬剤師として全国各地で観光をしながら勤務する、といった働き方も魅力的ですよね!
実は私も社会人になってから初めて、海外に旅行へ行きました。周りの同僚薬剤師に薬局をフォローしていただき、1週間程度のお休みをもらえました。
同僚からは「キクオさん!この前海外行ったのだから、今度私が行く時にはよろしく頼むね!」
と、釘を刺されることがありましたね(笑)。
私の周りに限ってですが、このようにトラベルしちゃう薬剤師が多い印象を感じています。
社会人留学が人気!?さまざまな目的で海外に進出する薬剤師たち
社会人になってから留学にトライする薬剤師もいます!
私の周りには中国で漢方をマスターする薬剤師や、親日の国で語学学校に入る薬剤師もいました。留学をするためには、まとまったお金が必要になるので、数年間貯金して、1年単位で海外暮らしをする方法をとっていましたね!
海外留学を目指す薬剤師に関して、国や目的、特徴をキクオの独断でまとめてみました!
国 | 薬剤師の目的 | 特徴 |
---|---|---|
中国(漢方薬) | 専門的なスキルを学びたい | 漢方薬マスターになれる |
アメリカ | 海外の薬局を視察したい(見学・体験) | 企業が研修先として行かせてくれる場合がある |
東南アジア | 語学留学、海外で働きたい | 英語力を高められる。現地で勤務できる場合も |
ヨーロッパ | 最新の医療情報や医療機器をチェックしたい | 最新の医療情報・医療機器を日本に持ち帰れる |
薬剤師の海外留学には、さまざまな目的と特徴があることがわかります!
いずれも、海外進出をする薬剤師はさらなる「自己研鑽」として、海外へ目を向け、学ぶ姿勢を忘れずにチャレンジしている方が多いと実感しています。タイやシンガポールでは、日本人起業家が薬局を運営し、そこで日本人薬剤師が働いている姿もあります。語学留学だけに留まらず、留学先で培ったスキルや経験を、帰国後の業務に生かしたり、海外で働いたり、グローバルな視点で医療の現場を盛り上げていけるといいですね!
キクオ考える海外留学の心得3つ!
では、実際に海外留学をする際に準備するべきことには何があるのでしょうか?海外留学を検討している薬剤師はぜひ参考にして下さい!
- 目的を明確にする
目的意識を持つことは重要です。ときに語学留学で英語耳になったのは良いけれど、スピーキングやリーディングはまったくダメだったというパターンがあります。語学留学なのか、海外で働くことなのか、もしくは、海外の最新情報を日本に持ち帰りたいのか。留学の目的を決めることが最初のステップになるでしょう!
中間的なゴール(例:ビジネス英語のマスター)と終点ゴール(例:海外の薬局で働く)など、具体的に目標を設定すると良いかもしれません。
なんのために留学をするのか、振り返ることも大切ですね! - 歯の治療はすませておく
日本の歯科とは異なり、海外では歯の治療に保険が効かない場合がほとんどです。詰め物をしただけで数万円かかってしまうケースもあるので、海外留学をする前には歯の治療を日本ですませておく必要があります!
短期的な留学であれば問題ありませんが、長期間であれば、注意するべき内容になります! - 日本の研究書・参考書を集めておく
すぐに臨床について調べることができるように研究書や参考書を海外に持参することをオススメします。わからないことを日本語で調べる用途はもちろん、海外の方とのコミュニケーションツールとしても使用できます。例えば、日本の服薬指導例が記載してあるページを現地の方に説明しながら「こっちの国ではどう指導しているの?」と質問してもよいでしょう。薬に関する本だけでなく、日本の医療や歴史を学べる本も海外では活躍するはずです!
薬剤師は海外旅行や留学への関心は高いと思います。企業の中には海外研修として日本の薬局と世界の薬局を比べ体験する研修プログラムもあるそうです。
新元号とともに動き出す薬局業界!対人業務、コミュニケーション能力が問われる時代だからこそ、新しい変化に対応できるようにたくさんの「経験」をしてみましょう!
少しでも何かの参考になれたら幸いです。それでは、また!