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丁寧解説! 認定・専門薬剤師のすべて

更新日: 2024年6月1日 薬剤師コラム編集部

日病薬病院薬学認定薬剤師とは?取得方法とメリット

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日病薬病院薬学認定薬剤師とは?資格の概要、認定団体、取得メリット、役割、試験や論文・学会発表の有無といった取得方法や取得にかかる費用、更新情報、難易度までわかりやすく解説します。

日病薬病院薬学認定薬剤師とは?その役割も解説

日病薬病院薬学認定薬剤師は、その名前のとおり日本病院薬剤師会が主催している認定です。絶えず自己研鑽し、幅広く、高度な知識・技能・臨床能力を身につけた薬剤師であることを示すもので、日本病院薬剤師会が主催する各種認定の基礎となるものです。
日本病院薬剤師会の会員であれば、勤務歴や論文・学会発表の条件がないため、小さな薬局やドラッグストア等の薬剤師でも目指しやすい認定と言えます。

認定を取得する必要性とは?

以下の日本病院薬剤師会認定薬剤師の認定・更新を受けようとする際に必要となります。

  • がん薬物療法認定薬剤師
  • 感染制御専門薬剤師
  • 感染制御認定薬剤師
  • 精神科専門薬剤師
  • 精神科薬物療法認定薬剤師
  • 妊婦・授乳婦専門薬剤師
  • 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師
  • HIV感染症専門薬剤師
  • HIV感染症薬物療法認定薬剤師

※日本医療薬学会の認定薬剤師でも可です

「日病薬病院薬学認定薬剤師」は、こんな人向け

幅広い分野・領域の知識を身につけたい
日本病院薬剤師会が主催する他の認定薬剤師をとりたい
勤務歴や論文・学会発表などの条件が厳しくない認定を目指したい

領域 更新年 勤務歴 試験 論文 学会 症例報告 薬局薬剤師
多分野 6年ごと - 取得時 更新時 - - -

日病薬病院薬学認定薬剤師の詳細

認定団体:一般社団法人 日本病院薬剤師会
申請に必要な資格:薬剤師の国家資格

(初回取得時、更新時に必要な単位や条件)

初回取得時 更新時
必要単位 3年度に
50単位
(受講する研修に基準あり)
6年間で
100単位
(受講する研修に基準あり)
勤務歴の
条件
なし なし
試験の
有無
Webによる試験(選択方式) Webによる試験(選択方式)
論文発表 不要 不要
学会発表 不要 不要
症例報告 不要 不要
推薦状 不要 不要
かかる
費用
・認定審査料 2,200円
・認定料 3,300円
※試験合格者のみ
・更新審査料 2,200円
・更新料 3,300円

日病薬病院薬学認定薬剤師の新規取得・更新時の流れ

大まかな流れは以下のようになります。下部に詳細を記載しました。

薬物療法専門薬剤師 超丁寧解説!1

新規取得の流れ

大まかな流れは以下のようになります。下部に詳細を記載しました。

1.日本病院薬剤師会の会員になる

申請条件:日本の薬剤師国家資格を有すること
正会員は病院・診療所・介護施設に勤務する薬剤師であることが条件ですが、保険薬局勤務の薬剤師も特別会員として入会することができます。

※会費や会員期間については、ご自身の勤務する薬局の所属する病院薬剤師会にお問い合わせください。


2. 指定の研修会・講座で必要単位を取得(3年)

新規認定申請に必要な単位:3つの年度で50単位(単年度で10単位以上)
年度は4月1日から翌年の3月31日までの期間です。
単位を取得できる研修には、「日病薬病院薬学認定薬剤師研修カリキュラム」で定められた領域によって研修番号が振り分けられます。大きく分けてIからVまであり、すべての領域で単位を一定数取得することが必須です。

※最初の研修開始日から2つの年度で50単位以上を取得しても、翌年度の認定申請はできません。


日病薬病院薬学認定薬剤師の認定・更新要件

(研修記録にも記載があります)

※受講する(した)研修がどの領域に当てはまるかについては、日本病院薬剤師会のサイトの日病薬病院薬学認定薬剤師制度の「認定研修会開催一覧」から調べることができます。

※研修がどの領域に入るのか事前に調べたい場合は、日本病院薬剤師会のサイトで受講したい研修がどの領域に該当するのかをおおよそ把握することができます。

※単位認定シールは、他の日本病院薬剤師が運営する認定薬剤師制度の単位申請には重複して使用できません。ご自身が認定を受けたい・認定を受けている領域の単位認定シールは、その専門領域の単位申請に使用しましょう。

※単位を習得したら、すぐに「研修記録」に必要事項を記載しましょう。研修記録は、日本病院薬剤師会のサイトの「日病薬病院薬学認定薬剤師制度 研修記録」より印刷できます。(Wordファイル)


3.申請書類の提出、認定審査料の振り込み

研修記録で単位が揃ったのを確認したら、申請期間に日本病院薬剤師会のオンライン申請フォームより必要事項を記載し、送信します(※申請には受付期間があるため注意が必要)。
そののち、下記の申請書類をレターパックライトなど送信記録の残る手段で所定の宛先に送付します。
①認定申請書(オンライン申請システムより作成・印刷)
②自己チェックシート(認定申請書と同時に印刷されます)
③日病薬病院薬学認定薬剤師制度研修記録
(研修シール、受講証明等を添付した原本)

後日、審査料納入・試験登録手続きに関して記載されたメールが届きます。

※認定審査料は、2,200円かかります。


4. 認定試験

認定時には、Web試験(選択式)に合格する必要があります。
→過去問


5. 認定料の振込み(※合格者のみ)

試験に合格した人は、所定の期日までに認定料3,300円を支払い、認定を取得します。
認定期間は、原則としてその年の7月1日から6年後の6月30日までです。
(例:2021年の認定試験に合格した場合、認定機関は2021年7月1日から
2027年6月30日まで)

更新の流れ

認定更新の大まかな流れは以下のようになります。

6. 指定の研修会・講座で必要単位を取得(6年)

更新認定申請に必要な単位:6年で100単位(単年度で10単位以上)

7から9は、認定時の3から5と同じです。

※更新時にも試験があります

その他の役立つ情報

勉強のための書籍

試験出題基準

公式Webサイト

日病薬病院薬学認定薬剤師制度

認定取得者数

9,045名(2020年 7月1日時点)

※この情報は2021年5月3日時点の物です。

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

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