丁寧解説! 認定・専門薬剤師のすべて

更新日: 2023年9月7日 薬剤師コラム編集部

研修認定薬剤師とは?取得方法とメリット

研修認定薬剤師とは?取得方法とメリット メインの画像1

研修認定薬剤師とは?その役割も解説

「研修認定薬剤師」は、公益社団法人薬剤師認定制度認証機構(CPC)が認証する、各薬剤師認証研修機関(プロバイダー)による認定です。

集合または自己研修によって単位を取得し、自己研鑽により資質向上の努力を継続している薬剤師について、有効期間を定めて証明する制度です。

各プロバイダーによって多少名称が異なりますが、本記事では「研修認定薬剤師」と記載します。

薬剤師認定制度認証機構(CPC)が認証する「認定薬剤師制度」は、以下の3種類に大別されています。

  1. 生涯研修認定制度 : 薬剤師職能の向上を目的とする各種研修を企画、実施、評価し、成果に対して単位を給付する制度、及び一定水準の生涯研修記録に基づき成果を認定する制度
  2. 特定領域認定制度 : 生涯研修の中で焦点を絞って、特定分野・領域について適切に計画されて学習を納めた成果を認定する制度
  3. 専門薬剤師認定制度 : 特定の疾患、診療領域等を対象に、薬学的専門知識を生かして保健、チーム医療、地域医療、福祉に貢献できる能力を保証し、専門薬剤師として認定する制度

本記事では、①の「生涯研修認定制度」について解説します。

認定を取得するメリット・強み

研修認定薬剤師(生涯研修認定制度)を取得することは、薬剤師としての資質を高め、維持を図るための手段の一つであり、自己研鑽に励んでいる薬剤師として認められます。

また、研修認定薬剤師は、かかりつけ薬剤師指導料の算定条件でもあります。

薬剤師として働き続けていく上で、勉強を重ね、研修認定薬剤師を取得することは当然という認識ができつつあります。

薬剤師として65歳まで働き続ける場合、10回以上更新する計算になります。取得すること以上に、更新を積み重ねることに意義がある認定と言えるでしょう。

「研修認定薬剤師」は、こんな人向け

薬剤師としての生涯研鑽を形にしたい
ジェネラリスト薬剤師を目指している
薬局薬剤師でも取得しやすい認定を探している

難易度

認証研修機関(プロバイダー)によって多少異なりますが、多くの機関での基準を記載します。

領域 更新年 勤務歴 試験 論文 学会 症例報告 薬局薬剤師
生涯学習 3年ごと なし なし なし なし なし

研修認定薬剤師の詳細

認定団体:各認定薬剤師認証研修機関(プロバイダー)

認定申請に必要な資格:

  • 薬剤師の国家資格

認定時、更新時に必要な単位や条件

認定時 更新時
必要単位 4年以内に40単位以上
毎年5単位以上
3年間で30単位以上
毎年5単位以上
勤務歴の条件 なし なし
試験の有無 なし なし
論文発表 なし(単位に繰入れるプロバイダーもあり) なし(単位に繰入れるプロバイダーもあり)
学会発表 なし(単位に繰入れるプロバイダーもあり) なし(単位に繰入れるプロバイダーもあり)
症例報告 不要 不要
推薦状 不要 不要
かかる費用

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

こちらもおすすめ

薬剤師コラム編集部の画像

薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

キーワード一覧

丁寧解説! 認定・専門薬剤師のすべて

この記事の関連記事

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

医薬品情報・DI 調剤報酬改定 薬物療法・作用機序 服薬指導 薬局経営 年収・待遇 研修認定薬剤師資格 薬剤師会 プライマリ・ケア 専門・認定薬剤師資格