左駆出率とEMPEROR-Preservedの結果を解釈するヒント
2021年7月6日、twitter上でエンパグリフロジンがEMPEROR-Preserved試験で一次エンドポイントを達成したというニュースが流れました。
そして「EF保たれた心不全で初の有意な改善効果を確認、EMPEROR-Preserved 最終解析結果はESC2021で発表予定」の記事中には、
>国内外の循環器専門医からはSNSで「ゲームチェンジャーがついに来た」「非常にエキサイティングな結果だ」「治療が困難だったHFpEFに新しい選択肢となることが期待される」といった期待の声が寄せられている。
と記載されているように、twitter上では循環器に関わる医療関係者を中心に拡散され、ちょっとしたお祭り騒ぎのようになりました。ぺんぎん薬剤師もかなり興奮した一人です。
今回は、何故、EMPEROR-Preserved 最終解析結果がここまでの騒ぎになるのか、2021年 JCS/JHFS ガイドラインフォーカスアップデート版 急性・慢性心不全診療における心不全の定義と薬物治療を復習しながら説明してみたいと思います。
そもそもHFpEFとは何なのか?
今…