慢性疼痛に対する適切な服薬指導とは?
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慢性疼痛のメカニズムを理解する
典型的な慢性疼痛は、部位を問わず3カ月以上または治療期間を超えて持続する痛みとされています。
慢性疼痛は3つの「侵害受容性疼痛」「神経障害性疼痛」「痛覚変調性疼痛」が複雑に絡み、ネガティブな心理状態も大きく関与します。
さらに過度な安静による筋力低下や心肺機能の低下、うつ状態、褥瘡などの徴候が出現することで、痛みを増加させるという悪循環を生じます。
そのため診断においては、正確な病態を把握するための問診や検査、慢性疼痛の評価指標を用いることが重要です。
薬剤は痛みの原因に応じて選択し、侵害受容性疼痛に対しては、NSAIDsやアセトアミノフェン、神経障害性疼痛には、抗てんかん薬やSNRI、三環系うつ薬などが第一選択となります。
福島県立医科大学の整形外科では、精神医学的問題を評価する質問票「BS-POP」を開発し20年以上前から精神科と協力しリエゾン診療を行っています。
慢性疼痛の患者さんのアドヒアランス維持に向け、処方意図や副作用を含めた適切な服薬指導が大切です。
続きは、是非下記の記事よりご確認ください。
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