地域で生き残る薬局の条件とは?
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患者様に求められる地域で生き残る薬局の条件とは
医療費抑制が検討され、薬価差益減や調剤報酬減に向かうなかで、患者から求められる薬局になるためには、どのような条件が必要になるのでしょうか。規制改革の進捗など国内薬事行政の動向やAIの活用など、先鋭的なテーマを取り上げた株式会社カケハシ主催のイベントPharmacy Leaders Day 2023より、株式会社サンキュードラッグの藤井孝太郎氏の講演をレポートします。
サンキュードラッグは、北九州市と下関市にドラッグストア42店舗(うち調剤併設30店舗)、調剤専門薬局33店舗を展開している企業です。近年、北九州市と下関市は人口減少が続いており、サンキュードラッグ経営企画室長の藤井孝太郎氏は「薬局経営にとって難しい環境で、どのように制度変化に向き合い、テクノロジーを活用していくか、この数年が勝負となると考えています」と話します。
藤井氏は、潜在需要商品の販売事例を紹介し、『市場創造とデータの活用』を解説。昨今薬局に求められているDXについて、「単純にアナログ媒体をデジタルに変更することではなく、顧客ごとに情報・価値伝達から行動変容を促し、その結果評価できる」と話しました。また患者さんに喜ばれる施策について、「地域の中で今後積極的に取り組むべき」と振り返りました。
「サンキュードラッグの調剤薬局における5つの戦略」は、本記事よりご確認ください。
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