在宅医療では、薬剤師も患者の看取りに関わることができる◆Vol.2
m3.com編集部は薬剤師の在宅医療についてアンケート調査を実施、m3.com薬剤師会員207人から回答を得ました。ここでは、薬剤師が在宅医療の現場でやりがいを感じたエピソードをご紹介します。
チーム医療への貢献、医師や他職種からの信頼
在宅医療では、訪問医や訪問看護師、ケアマネージャーといった他職種と連携しながら、患者の治療にあたります。その際、副作用や薬に関する有害事象について管理するのは薬剤師の重要な役割のひとつです。薬学のプロとして、医師や他職種に積極的に提案することで信頼を得たときに、やりがいを感じるという声が多く寄せられました。
- 薬剤師は医師や看護師、ケアマネージャーなどの介護医療従事者、介護施設関係者などの中で上や下などの身分の差もなく、一緒にチーム医療・介護として患者に向うことができた。また薬だけでなく、家族構成などの要因や日々のバイタルサインの確認、更には未来の疾病の原因(プアボイド)も推定できた
- 医師への提言で副作用の回避ができた
- 他職種からの信頼で、新規在宅患者の紹介があった
- 訪問診療に同席させてもらえる。医師から、直接指名で電話相談してもらえる
- 親しくなったケアマネージャーさんと、紙のレポートだけでなく電話で情報交換できるようになった
- 医師の回診に同行することにより、患者の容態の把握がよりスムーズに行え、薬の服用に関する相談、提案が反映できるようになることが一番のやりがいだと考える