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更新日: 2022年10月19日

アセトアミノフェンの在庫がないときにNSAIDsを使えるか?

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で解熱鎮痛薬が品薄になって久しいですが、特に「アセトアミノフェン」の不足は薬局でも大きな問題になっています。NSAIDsでは代替できない、「アセトアミノフェン」でなければならない患者さんも居ることから、できるだけ「アセトアミノフェン」を温存しながら在庫管理をする必要に迫られている薬局も少なくありません。そこで今回は、この「アセトアミノフェン」不足の中で、解熱鎮痛薬をどのように使い分ければ良いのか、どんな時に「アセトアミノフェン」を使う必要があるのか、その基本的なところをおさらいします。

POINT1:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)には、NSAIDsも使って良い

インフルエンザや水痘の際に、「アスピリン」や「ジクロフェナク」「メフェナム酸」といったNSAIDsを使うと、ライ症候群やインフルエンザ脳症のリスクを高める1)ことが知られています。これらのリスクは、小児(特に7歳未満)で特に目立つものですが、18歳以上の成人でも起こり得る2)ことから、年齢を問わず、インフルエンザや水痘の疑いがある際にはNSAIDsを避けて「アセトアミノフェン」を選ぶのが一般的とされています。

COVID-19もウイルス性の感染症であるという点は同じため、流行当初は同じように「アセトアミノフェンを選ぶのが無難」とされていました。しかし、現在までにCOVID-19治療に「イブプロフェン」や「アスピリン」などのNSAIDsを使っても、入院や重症化・死亡転帰に顕著な増加は確認されていない3,4,5,6)ことから、「COVID-19だったらアセトアミノフェンでなければならない」と強く制限をかける必要はありません。

COVID-19では、症状として高熱や強い喉の痛みが現れることがあります。解熱・鎮痛効果のより高いNSAIDsの方が、患者さんにとってより適した薬であるケースは多いと思いますので、NSAIDsが使える患者さの場合にはしっかりNSAIDsも選択肢に入れて考えたいところです。

POINT2:アセトアミノフェンを選んだ方が良いのは、どんな患者さんか?

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。
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