薬歴ビフォーアフター~薬歴の悩み、解決します~

更新日: 2024年7月9日 岡村 祐聡

透析患者の薬歴の書き方に注意点はありますか?

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お悩み

透析の患者さんです。よくお話はできていると思います。薬歴の書き方に、なにか改善点・注意点はあるでしょうか?

(症例)
62歳 男性 週3回透析。今日は定期処方


〈処方〉

ニフェジピンCR錠40mg
カルベジロール錠10mg
アジルサルタン錠20mg
ドキサゾシン錠2mg  1日2回  1回1錠  朝夕食後服用  14日分
フロセミド錠40mg
エゼチミブ錠10mg  1日1回  1回1錠  朝食後服用  14日分
アルドメット錠250  1日1回  1回1錠  夕食後服用  14日分
沈降炭酸カルシウム錠500mg
炭酸ランタンOD錠250mg  1日3回  1回2錠  朝昼夕食直後服用  14日分
リオナ錠250mg  1日3回  1回1錠  朝昼夕食直後服用  14日分
カリメート経口液 20% [25g]  1日2回  1回1包  昼夕食後服用  14日分

ニフェジピンCR錠40mg
カルベジロール錠10mg
アジルサルタン錠20mg
ドキサゾシン錠2mg      1日2回
 1回1錠 朝夕食後服用  14日分
フロセミド錠40mg
エゼチミブ錠10mg      1日1回
 1回1錠 朝食後服用    14日分 
アルドメット錠250       1日1回
 1回1錠 夕食後服用 14日分 
沈降炭酸カルシウム錠500mg
炭酸ランタンOD錠250mg  1日3回
 1回2錠 朝昼夕食直後服用  14日分
リオナ錠250mg        1日3回
 1回1錠 朝昼夕食直後服用  14日分
カリメート経口液 20% [25g] 1日2回
 1回1包  昼夕食後服用   14日分

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薬歴Before

S)
  • あれ? 降圧剤変わってない?
  • 朝BP140〜150/-夜BP170〜180/-非HD日も同様。
  • ドライウエイト(以下DW)10月末に比べて1.8kg↓心胸比↑、冬の寒さもあり、BP↑の可能性あり。Dr.は様子を見ようと言っていたので、DWの調節などで様子をみるよう。
  • HD中、BP下がりすぎても上がりすぎても警告音が鳴るのでわからないが、多分BPが一定以上高くなっているのだと思う(多分ボーダーがBP180だと思うとのこと)。
    ⇒HD中降圧剤を使ったりすることはない。
    一時期、HD中BP下がりすぎてしまうときもあったが、昇圧剤を使うこともなかった。
O)
  • BP↑による頭痛・ほてりなどの随伴症状はなし。
  • 無機リン(P)5.8mg/dL↓(前回 7.3)鉄(Fe)8.5μg/dL↑(2023年01月17日検査)
    K5以下(範囲内)。
  • 投薬時、前回よりも顔色がよかったので貧血が改善していると思ったが、やはりFe↑だった。
A) 3カ月前に入院・OPE。その後すぐにCOVID-19罹患、ラゲブリオSE(吐き気)もあり、DWや食事の調節が厳しい状態だった。⇒体調戻ってきたので、これから調節していくと思われる。
EP) BP高い状態が続くようなら、定期薬前に再度Dr.に降圧剤について相談してみては?
OP)
  • BP変動、心胸比について確認。
  • 腎機能の値わかるようなら、次回確認。
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話はよく聞けていて薬歴を書くための指標・情報量が多い

ご本人もおっしゃっていたように、患者さんからしっかりとお話を聞けているようで、情報量は多いですね。検査値や、DW、心胸比など、医師が病状を確認する指標をいろいろお聞きしています。それは素晴らしいと思います。

惜しむらくは、患者さんが現状についてどんな認識を持っているのか、今どんな気持ちでいるのかなどの情報があると良いですね。医師が判断すべきことと、薬剤師が判断すべきことを踏まえると、病状については全般的に医師が判断すべきことですので、薬剤師としてできることとしては、患者さんの心情へのフォローの方が大切だからです。しかし、病状を把握しておくことは大切なことなので、今後も信頼関係をさらに深めつつ、病状の確認はしていってください。

透析患者さんの服薬指導の注意点

以下は透析の患者さんの服薬指導の注意点です。

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岡村 祐聡
おかむら まさとし

有限会社服薬ケア研究所所長。明治薬科大学薬学部薬剤学科卒業。
都内調剤薬局や調剤薬局チェーンの教育担当管理職を経て、1997年に『服薬ケア研究所』を設立。
「服薬ケア」理論を各地で提唱し続け、全国各地で開催される研修会や服薬セミナーなどでも精力的な活動を行っている。 2002年には、服薬ケアを学ぶ全国の有志で設立された「服薬ケア研究会」から要請を受け、会頭に就任。最新著書は「10日間で極意をつかむ選ばれるかかりつけ薬剤師になる 患者応対技術と服薬ケアコミュニケーション」(診断と治療社)。書籍の詳細は服薬ケア研究所のホームページを参照。

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