ライフイベントと将来設計で選んだ薬剤師としての新しい「持続可能」な働き方

ライフイベントと将来設計で選んだ
薬剤師としての新しい「持続可能」な働き方

Sさんが転職先に選んだのは、大手ドラッグストアの調剤併設店舗です。この選択の背景には、年間休日などの条件だけでなく、結婚、出産などのライフイベントの先も見据えた、Sさんの転職への思いがありました。Sさんは、どのように転職先を決めたのか。その経緯と決断をうかがいました。

「いつか」が「今」に。
サービス残業、少ない休日……
心の奥に蓋をしていた違和感。

─── まず、転職を考えたきっかけを教えてください。

新卒から6年間、病院薬剤師として無我夢中でした 。急性期ではなかったものの、病棟業務から服薬指導まで幅広く経験させてもらえる環境には感謝していましたし、やりがいも大きかったです 。

有給も取りやすく職場の環境にもある程度満足していましたが、タイムカードがなく、自分が何時間残業しているのかも分からない日々。年間休日の少なさ 。

どこかでずっと「このままでいいのかな」という微かな違和感がありました 。

そんな私の背中を強引に押したのは、結婚に伴う県をまたいだ引越しという人生の転機でした 。「もうこの病院には通えない」という物理的な理由が、重い腰を上げるための最後の一押しだったんです 。

── 条件を選ぶ際、大切にされたことは何ですか?

一番は「制度が形だけではなく、将来の自分を守ってくれるか」です 。 年収も大切ですが、年齢的にもこれから迎えるであろう出産や育児を想像したとき、無理なく同じ働き方を続けられるかを最優先しました 。

コンサルタントの方には、福利厚生が本当に整っている職場を厳選していただきました 。「この条件だと、この求人は少し厳しいかもしれない」と、耳の痛い現実も正直に教えてくれたおかげで、自分にとっての“譲れない軸”が明確になりました 。

将来のイメージ

初めての転職、
「相談相手がいてよかった」

── 初めての転職活動、戸惑いもあったのではないでしょうか。

新卒の時はひとつの病院しか受けていなかったので、右も左も分からない状態でした 。最初のエージェントさんでは、どんどん決まっていく日程のスピード感に心が追いつかず、戸惑うことも多かったです。

そんな中、エムスリーキャリアのコンサルタントさんは、私の歩幅に合わせてくれました 。私の気持ちを汲んで、私が本当に向かいたい方向を整理してくれました。

履歴書や職務経歴書の書き方といった基礎的なアドバイスはもちろん、私の希望や年齢を踏まえて「この求人の雰囲気はこうですよ」と、募集要項の裏側にある“生の情報”を具体的に教えてくれたんです 。自分一人では決して辿り着けない情報に触れることで、ようやく自分の基準を整理することができました 。

「残業代」が当たり前に出る。それだけで心は軽くなった。
制度が整った大手だからこそ描ける「その先の働き方」。

── 2026年2月に転職されてから、生活はどう変わりましたか?

現在は大手ドラッグストアの調剤併設店舗で働いています 。ここでは働いた分だけ「残業代」が適正に出ます。前職のようなサービス残業がなくなり、制度やルールがしっかりしている大手ならではの安定感に、働き方に対するストレスが驚くほど消えました 。

年間休日も120日程度に増え、以前は日々の業務をこなすだけで精一杯だった私に、ようやく「これから先、どう働いていこうか」と考える心の余裕が生まれました 。

もちろん、病院時代のような多職種との深い関わりや患者さんの経過を追える楽しさは、今でも素晴らしい経験だったと思っています 。でも、今の職場には「ここから新しく積み上げていく楽しみ」があると思っています 。

アンケート:転職前後の変化

アンケート:転職前後の変化

「今」の条件だけで選ばない。
「10年後の自分を助けてくれる」 選択を。

── 今、転職を考えている同世代の薬剤師にメッセージをお願いします。

若いうちに自分が本当にしたいことを見つけるのは難しいですよね 。私も病院と薬局、どちらが自分に合うかなんて、飛び出してみるまで分かりませんでした 。だからこそ、若いうちにいろんな世界を経験することには大きな意味があると思います。

でも、私は転職に踏み出すまでに時間がかかりました。今振り返ると、もっと早い段階で一度外を見てみても良かったのかなと思います。

今回の転職は、もっと年収が高い職場を選ぶこともできました。

ただ、「今」の年収だけを追い求めていたら、数年後にまた同じように悩んでいたかもしれません 。

積み上げていく私のキャリアのイラスト

Sさん流「キャリアの描き方」3箇条

「点」ではなく「線」で選ぶ

今の給与だけでなく、出産や育児などのライフイベントを「線」で捉え、制度が整っているかを確認する 。

「迷い」を動機に変える

合う・合わないはやってみないと分からない。若いうちに経験値を積むことを恐れない 。

「プロの目」を地図にする

初めての転職こそ、客観的なアドバイスをもらいながら情報を整理し、自分の基準を再定義する 。

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