アジスロマイシン細粒(先発・タカタ)をやくちちが味見してみた
薬の味を的確に説明できることは、薬剤師の服薬指導の幅を広げます。
自ら味見をして感じたことを患者さんに上手に伝えましょう。今回は、アジスロマイシン細粒を味見します。
今回はマクラロイド系抗生物質の中から、アジスロマイシン細粒の味見を行いたいと思います。以前、味見を行なったクラリスロマシンと同じマクロライド系ということで、苦味が予想されます。そんな苦みを上手にマスキングできているかが今回の味見のポイントだと思います。
ファイザー株式会社が製造販売を行っている先発品のジスロマック細粒小児用10%と小児用細粒と言えばタカタと言われるくらい小児の散剤の味付けには定評のある高田製薬株式会社が製造販売を行っているアジスロマイシン小児用細粒10%「タカタ」の2製品の味見を行っていきます。
ジスロマック小児用細粒10%
最初に味見を行なったのはファイザーのジスロマック細粒です。
ジスロマックは非常に細かい肌色の粉で、静電気のため分包時に粉がバラバラになる印象です。
実際にプラスチックの皿の上に粉を乗せたところ、静電気で右側に細粒が広がっています。
さて、それでは味見を行なってみましょう!
口の中に細粒を含むとオレンジの風味が広がります。若干の苦味は感じるものの、甘みもある細粒です。
時間をかけて味わっていると苦味がじわじわと強くなり、舌の奥の方が苦いな……と感じました。
別の製品の味見もあるので、強い苦みを感じる前に多めの水で何度か流し込み終了です。
以前、味見を行なった時よりも苦味が少ない印象でした。