「糖尿病患者の化学療法に伴う吐き気へのオランザピン」について専門医が回答
処方箋や投薬に関する薬剤師の疑問のうち、疑義照会で解決しづらいものについて、m3.com医師会員<エキスパート>からの回答を掲載します。
Q. 化学療法を受ける糖尿病患者に対して制吐目的でのオランザピン使用は可能か?
糖尿病を有する患者に対して化学療法を行う際の制吐剤についてです。制吐目的でオランザピンの使用を検討したいところですが、糖尿病患者には禁忌と理解しています。このような症例において、使用可否の判断基準や、使用が難しい場合の代替薬の選択について、どのように対応されているかご教示いただけますと幸いです。 40代/病院・診療所勤務
4名の「内科」「消化器科」「糖尿病科」医師の回答を紹介します。
医師回答のまとめ
糖尿病患者では高血糖リスクがあるため、オランザピンは原則使用しません。ステロイドや5-HT3拮抗薬などを基本とした制吐療法や、メトクロプラミドの頓服などで対応します。やむを得ずオランザピンの使用を検討する場合は、患者背景を十分に評価したうえで、血糖モニタリングが可能な入院下で慎重に判断します。
内科先生の回答
当該の患者さまがどのような状況であるか、精神面での不安定性や糖尿病の重症度にもよりますが、使用量が適切であれば非常によい結果になることがあると思われます。
しかしながら患者様の置かれている状況や内在的な精神面での不安定性が顕著である場合、適切な使用量というものが変化してくることが想定されます。慎重な経過観察と症状変化時の速やかな対応が重要です。病院入院中の方であれば対応しやすいですが、外来通院中の方では管理が難しいかもしれません。
60代/無床診療所/一般内科
山田 祐司先生の回答
オランザピンは、糖尿病の病名があると査定されてしまうので使いません。代わりにルーラン(4mg)を使用することが多く、効果があります。
60代/一般病院/緩和ケア内科