「女性はすぐに辞める」 薬剤師の受けた性差別実態
Q1業務に関することで、性差別的、理不尽な経験をされたことはありますか?
※2018年8月27日 (月)時点の結果
Q2業務には直接関係ないが、職場において性別による性差別的、理不尽な経験をしたことはありますか?
※2018年8月27日 (月)時点の結果
「性差別的な経験」について、薬剤師の皆さんに実体験をお聞きしたところ、18%が男性への差別がある、21%が女性への差別があるという回答になりました。なかでも多かったのは、報酬面では男性が、福利厚生面では女性が優遇され不平等だという声が多く寄せられました。さらにはセクハラとなるような事例も見られました。
昇進できず年収も低い女性たち
女性薬剤師の給与が、同年齢の男性薬剤師より低かった。
女性は黙って与えられた仕事だけをしていればよい。ご主人の給料もあるのだから先生の給料、ボーナス減らしていい?といわれた(仕事量は増えているのに)。給料高く出したくないから、おばちゃん薬剤師がちょうどよい。常にどの社員に対しても会社全体が、「女のくせに・・・」「女だから・・・」が口癖の体質がある。社員200人以上の会社なのに女性幹部は一人もいない
以前勤めていた調剤チェーンで投薬は男性薬剤師中心で女性薬剤師は裏方扱いだった。
能力関係なし! 理由なき「男性だから」「女性だから」の指示
いまの職場は男性が自分だけしかいないから、男というだけで夜勤や1人で昼休みの留守番をさせられて、力仕事も全部1人でやっている。
クレームの対応処理や面倒な患者さんの対応は、ほぼ男性薬剤師の仕事になっている。有給の消化率も断然女性薬剤師の方が多い。
昼食時に、毎日女性職員が全員分のお茶を入れていること。準備も片付けも全て女性がやる。
以前の職場では、「○○医師に連絡するのは女のほうがいいからして」とか、学会発表の機会は男優先とか言われて(資料集めしていたのを取り上げられた先輩がいた)、会議に出るのは男優先とかがあった。
育休などは女性は子供一人当たり1年から1年半取得するのが当然のようになっているが、男性は育休は取りにくい風潮があるのは不公平だと思う。つまり必然的に男性は仕事の割合が多くなりがちで、さらに、育休取得後復帰して数年で辞める人もいて、理不尽だと思う。
明らかなセクハラ事例も…
病院のコメディカルは女社会ですから。かっこいい男性はミスをしても許される。同じミスでも女性は許されない。そしてかっこよくない男性も許されない(笑)
就職したときから「女性は長くいられると人件費が上がるから早く結婚してもらわないと」と飲み会など輪になって談笑しているようなときに経営者から冗談混じりで何度も言われた。
お局様に「男のくせに」とか「男でしょ」とか言われた20代の私。
男性患者から女性医療従事者へのセクハラ行為や暴力行為は相手を見て行なっている場合が多いので、患者自身が勝てそうにない男性医療従事者には起こりえないことだと思う。
「女性はすぐに辞めるから早く男性を雇いたい」と採用を検討するときに当たり前のように発言がある。