服薬指導のために! 知っておきたい白内障の手術について
調剤薬局で働いていると「この前白内障の手術をしてきたの」という患者さんが時々いらっしゃいます。薬剤師が関わるのは、術後の点眼薬の服薬指導くらいかもしれませんが、どのように手術をしていて、日常生活ではどのような注意点があるのかまとめてみました。
白内障の治療と手術
白内障は様々な原因によって水晶体が濁り、見え方が悪くなる疾患です。薬物治療では白内障の進行を抑制することが期待されますが、濁ってしまった水晶体を元の状態に戻すことはできません。治療には濁った水晶体を取り出し、新たに眼内レンズを挿入する超音波乳化吸引術が一般的に行われます。8〜9割の患者さんは、手術自体は10分前後で終わることが多いですが、進行した白内障の場合には1時間以上かかることもあるそうです。