令和4年度診療報酬改定最大の目玉!?リフィル処方って何?
本体部分0.43%は、岸田首相が大臣折衝前に決断していた(『診療報酬本体0.43%増で最終調整、政府が方針固める』を参照)、その内訳は看護職員の処遇改善のための特例的な対応がプラス0.20%、不妊治療の保険適用のための特例的な対応がプラス0.20%、リフィル処方箋の導入・活用促進による効率化がマイナス0.10%…
「リフィル処方の導入!?」予想外のタイミングでリフィル処方導入が決定。今後、中医協の中で具体的に議論されていくと思いますが、今回は過去の議論と併せてリフィル処方について復習してみたいと思います。
リフィル処方とは?
リフィルとは詰め替え用品や補充用物品を意味する言葉で、リフィル処方は日本では「反復利用可能な処方箋」と訳されます。
簡単にいうと、予め決められた期間内であれば、医師の診察や処方を受けず、同じ処方箋を繰り返し利用し、調剤を受けることを可能とする制度です。アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランスなどではすでに導入されている制度で、日本においても診療報酬改定の度に導入が議論されてきた制度です。
リフィル処方と分割調剤の違い
リフィル処方と類似した日本の制度に分割調剤があります。現在日本の保険診療で行われている分割調剤は以下の3種類です。