2023年3月15日薬価収載の新薬14製品
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新薬14成分24品目が3月15日に薬価収載された。このうち鉄欠乏性貧血治療薬・モノヴァー静注(日本新薬)と、肝細胞がんや非小細胞肺がんを対象疾患とする免疫療法薬の抗CTLA-4抗体・イジュド点滴静注(アストラゼネカ)は即日発売した。
今回は2023年3月15日に薬価収載された新医薬品の特徴を簡単にまとめてみます。
今回薬価収載された医薬品の薬価については「中医協24・25の記事」で詳しく紹介しています。
まずは今回紹介する新医薬品を一覧にまとめます。
今回は新医薬品14製品(13成分)が薬価収載されています。
1、ラジカット内用懸濁液2.1%
製品名 | ラジカット内用懸濁液2.1% |
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成分名 | エダラボン |
効能・効果 | 筋萎縮性側索硬化症(ALS)における機能障害の進行抑制 |
用法・用量 | 通常、成人に1回5mL(エダラボンとして105mg)を空腹時に1日1回 経口投与する。 通常、本剤投与期と休薬期を組み合わせた28日間を1クールとし、 これを繰り返す。第1クールは14日間連日投与する投与期の後14日間休薬し、 第2クール以降は14日間のうち10日間投与する投与期の後14日間 休薬する。 |
製造販売元 | 田辺三菱製薬 |
ラジカット注、ラジカット点滴静注バッグの新剤形。注射製剤とは異なり、「脳梗塞急性期に伴う神経症候、日常生活動作障害、機能障害の改善」は取得しておらず、ALS(Amyotrophic Lateral Sclerosis)に対する適応のみで承認されています。14日間の投与期と14日間の休薬期を繰り返して治療を行うのは注射製剤と同じです。長期間にわたって治療を行うため、経口製剤の登場により患者や家族の負担軽減が期待されます。
ラジカットの有効成分であるエダラボンはフリーラジカルスカベンジャーと呼ばれ、フリーラジカル消去作用を持っています。運動ニューロンを酸化ストレスから保護することでALSの進行を遅らせる効果が期待されています。