「COVID-19」の“2つの特徴”から示されるマスク着用の有用性
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2020年ほど、マスクという言葉が人々の口の端に上った年はないでしょう。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策としてマスクの着用を推奨するかどうかは、未だに国によって違いがみられますが、コロナ禍のなかでマスクの着用をどのように捉えればよいのでしょうか。
COVID-19の2つの特徴とは?
COVID-19の特徴
(1)新型コロナウイルスに感染しても症状が出ない人がいる。
(2)飛沫感染や接触感染が主な感染経路だが、空気感染も起こりうる。
上記の2つの特徴が指摘されており、マスク着用の有用性を示す最近の論文や内外の関係機関による声明でも、この点が言及されています。
日本感染症学会と日本環境感染学会の共同声明でも、「COVID-19においては会話・発声による感染伝播に注意する必要があります。このウイルスは唾液腺にも感染することから、唾液中に高濃度のウイルスが排出されます。唾液によるマイクロ飛沫を抑えるためにはマスクの着用が有効です」としています。厚生労働省も、一般向けの「新型コロナウイルスに関するQ&A」で、閉鎖空間における人との会話での感染や、無症状の人からの感染の可能性に言及しています。マスク自体の性能についても議論がありますが、性能よりも「着用の仕方」が重要なようです。
この点について日本エアロゾル学会は、2つの注意点を示しました。
- 「繊維の隙間より小さい粒子はマスクのフィルターを通過する」は間違い。多くの人の想像とは逆に、粒子が小さくなるほどフィルターに捕集されやすくなる。
- 大事なことはマスクのフィルター性能より、マスクの縁と顔表面との隙間からの漏れ(侵入)を少しでもなくすこと)との見解を示しています。
続きは、是非下記の記事よりご確認ください。
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