3分で読める!「関節リウマチ」の取扱い説明書~薬剤師は何に注意する?

更新日: 2026年1月8日 にしもん

「いつまで飲むの?」に答える、関節リウマチ(RA)ステロイドの減量ルール

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☞この記事でわかること
  • 関節リウマチにおける「副腎皮質ステロイド」の立ち位置について考えよう
  • 「副腎皮質ステロイド」の薬理・薬物動態と副作用について考えよう
  • 「副腎皮質ステロイド」の副作用と対応方法について考えよう

「副腎皮質ステロイド」と聞くと「さまざまな病気に使うけど何かよくわからない。」なんて思っていませんか?

副腎皮質ステロイドは関節リウマチ(RA)の治療において、速やかに炎症を抑える「橋渡し薬」として長年用いられてきました。一方で、長期使用による副作用も多く、薬剤師が介入すべき重要領域のひとつです。

副腎皮質ステロイドの薬理や薬物動態を理解し、糖尿病・骨粗鬆症などの予防策を講じることは、患者の生活の質と治療継続性を左右します。

そんな副腎皮質ステロイドについて少し考えてみましょう。

関節リウマチ(RA)治療における「副腎皮質ステロイド」とは?

関節リウマチ(RA)における「副腎皮質ステロイド」は、「早期に使用し、短期間で漸減中止すること」が鍵です。

副腎皮質ステロイドは、副腎皮質ホルモン(グルココルチコイド)を基にした抗炎症薬で、プレドニゾロン、ベタメタゾン、ヒドロコルチゾンなどが代表です。

関節リウマチ(RA)では滑膜炎や関節破壊の進行抑制を目的に使用されます1)。急性炎症抑制に優れますが、病態修飾効果(DMARD的作用)は限定的であり、原則としてメトトレキサート(MTX)などのDMARD併用下で、短期間かつ最小量を基本とします1)

また、副腎皮質ステロイドはHPA軸(視床下部–下垂体–副腎系)を抑制し、急な中止で副腎不全を招く危険があるため、段階的な漸減が必須です2)3)

副腎皮質ステロイド減量目安:プレドニゾロン15mgの場合

プレドニゾロン15mg/日を3週間以上内服している患者さんに対する減量の目安は?
2~3週間ごとに2.5mg/日ずつの減量が一般的に推奨されています。
ただし、減量中に副腎不全の徴候が認められた場合は速やかに医師に報告して下さい。

「早期に使用し、短期間で漸減中止すること」が利益を最大化するポイントであることを念頭におきましょう。

「いつまで飲むの?」に答える、関節リウマチ(RA)ステロイドの減量ルールの画像

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図1:関節リウマチ治療における「副腎皮質ステロイド」の位置づけ
(関節リウマチ診療ガイドライン2024改訂を参考に筆者が作成)

患者のフォローアップに役立つ「副腎皮質ステロイド」の薬物動態

ステロイド使用患者のフォローアップでは、「生物学的半減期の長さ」と「タンパク結合率の高さ」を把握しておくことが重要です。

プレドニゾロンは中間型(生物学的半減期:約12〜36時間)、ベタメタゾンは長時間型(36〜72時間)であり、抗炎症作用が強くHPA抑制も持続します4)

経口薬は肝代謝(CYP3A4)を受け、血清アルブミンおよびコルチコステロイド結合グロブリン(CBG)に高率に結合します5)。低アルブミン血症では遊離型が増加し、副作用が強まりやすいため注意が必要です5)

また、懸濁注射製剤(トリアムシノロン、ベタメタゾンなど)は筋肉・関節内で結晶が徐々に溶出し、局所での持続効果と全身副作用リスクのバランスに配慮が必要です6)

関節リウマチ治療における「副腎皮質ステロイド」の患者指導

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にしもん
にしもん

平成19年に国立系の精神科病院に入職。そこから総合病院、ケアミックス系の病院など大小さまざまな病院で勤務。様々な病院でDMAT、感染症、がんや治験業務も経験し、現在は初心に戻り精神科病院で奮闘中。

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