令和6年度診療報酬改定に向けての議論の進め方
2024年の診療報酬改定に関する記事をまとめた
「診療報酬改定2024まとめ」はこちら>>
参考記事:次期診療報酬改定へ5疾病6事業、働き方改革、医療DXなどテーマ医療・介護・障害同時改定へ意見交換会予定、中医協
今回は令和6年度診療報酬改定の議論ついて、どんなテーマが中心となり、どんなスケジュールで進められたりしていくのかをまとめましたので解説していきます。
1、令和6年度診療報酬改定に向けての検討事項
1月18日に開催された中医協総会(第536回)の中で令和6年度診療報酬改定に向けての検討事項が整理されています。一つずつ簡単に説明します。
① 令和6年度の診療報酬改定は、ポスト2025年も見据えた介護報酬及び障害福祉サービス等報酬との同時改定であること
「ポスト2025年」という言葉はよく耳にするのではないでしょうか?2025年は、いわゆる「団塊の世代」全員が75歳以上になり、人口の2割が後期高齢者になる年です。「ポスト2025年」という言葉は「2025年以降」を意味します。高齢者人口の数がピークを迎えるのと反して、生産年齢人口が減少し続けている人口動態の変化に対応すべく、「ポスト2025年」の医療介護を構築していく必要があります。2024年診療報酬改定は2025年を迎える直前の、最後の診療報酬改定になります。また、2024年は診療報酬改定だけでなく、介護報酬改定、障害福祉サービス等報酬改定も同時に行われるトリプル改定になっています。