ロボット薬局(梅田薬局)の今、立ち上げのきっかけとその道のり
梅田薬局(通称ロボット薬局)は、調剤を自動化したことで、2019年のオープンの際に大きな話題となりました。当時、薬局の最新形態を示した渡部社長に、梅田薬局を作ると決めたきっかけや、どのようなことに苦労されたかなどの話を伺いしました。平坦ではなかった道のり、そして薬局の自動化によって得られた大きなメリットをご紹介します。
現状の薬局に危機感を持ったジェフ・ベゾスの存在
2019年にオープンした梅田薬局ですが、当時どのような経緯で自動化をしようとお考えになられたのかを教えてください。
2017年に私は大阪梅田にて医療モールの開発に携わっていました。その頃、Amazonのジェフ・べゾスがオンライン薬局のサービスを提供している”PillPack社”を買収して薬局業界に参入することを知り、衝撃を受けました。日本のAmazonも薬局業界に参入することになれば、今の日本の薬局のやり方ではAmazonにシェアを奪われてしまうと強く感じたのを覚えています。それと同時にAmazonに勝る薬局を創るにはどうしたら良いか、ということを考え始めました。
Amazonに勝つための2つの課題とは……
それから2年の時間を費やして、ロボットやICTなどの世界中にある技術を、どのように駆使すればAmazonに勝る薬局を作れるのかということを、ひたすら考えました。
その中で現状の課題として、重要な2つのポイントがあるということに気が付いたのです。