薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2025年12月16日 児島 悠史

抗凝固薬が特に“ハイリスク”になる状況の要注意ポイントとは?

【特集】ハイリスク薬の管理のポイントは?~抗凝固薬編~のメイン画像
☞この記事でわかること
  • DOACによる出血リスクが顕著になるのはどんな時か
  • DOACの出血リスクを増加させる可能性がある併用薬には、どんなものがあるか
  • DOACの過剰投与を防ぐために、日頃からどんな声掛けをしておく必要があるか

「DOAC(直接作用型経口抗凝固薬)」を使った治療が安定している患者さんの場合、わざわざ薬剤師が何かアクションを起こす必要はない、と考える人も多いかもしれません。しかし、薬の投与量や使い方は同じであっても、薬を使う患者さんの状況は刻一刻と変化しているため、DOACによる出血リスクもずっと一定というわけではありません。

そこで今回は、ずっと経過を追い続けている患者さんであっても注意したい、特に“ハイリスク”になるような状況を整理します。

「併用薬が変わったとき」:「DOAC(直接作用型経口抗凝固薬)」投与の注意したいタイミング①

「DOAC(直接作用型経口抗凝固薬)」は、P-糖タンパク阻害作用やCYP3A4阻害作用を持つ薬と併用すると血中濃度が上昇し、出血リスクが高まることがあります。そのため、患者さんが新しい薬を使い始めたとき、併用薬が追加になった場合には、その薬がDOACと相互作用を起こす可能性がないかを丁寧に確認する必要があります。

実際、P-糖タンパク/CYP3A4阻害作用を持つ薬を併用しているDOAC(直接作用型経口抗凝固薬)服用患者の約3分の2で、DOACの投与量が潜在的に不適切になっており、これが死亡リスクの増加に関連している可能性がある、とする報告もあります1)

血中濃度を上昇させる薬の一覧

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較と使い分け(羊土社)」。

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