花粉症の鼻づまり「モンテルカスト」「プソイドエフェドリン」効果の違いは?
花粉症治療では、いくつかの薬を組み合わせて使うことがよくあります。抗ロイコトリエン薬の「モンテルカスト」もその1つです。
しかし、くしゃみ・鼻水に対して効果的かつ、OTC医薬品としても馴染みのある抗ヒスタミン薬に比べるとやや“地味”で、その効果は実感しにくいところがあります。
今回は、そんな「モンテルカスト」について、侮れない効果を示した研究を紹介します。服薬指導でも自信を持って説明できるようになる情報です。
参考になる論文
Ann Allergy Asthma Immunol . 2004 Jan;92(1):73-9.
「モンテルカスト」「プソイドエフェドリン」効果の違い解説図/筆者作成
(概要)
花粉症患者を対象に、「フェキソフェナジン+プソイドエフェドリン」を投与する群と「ロラタジン+モンテルカスト」を投与する群に分け、2週間後の鼻炎症状を評価した研究。
(結果)
・どちらの群も、ベースラインから鼻症状は大きく改善したが、2群間に有意差はなかった
・睡眠の質が改善したのは、「ロラタジン+モンテルカスト」の群だけだった
- 「モンテルカスト」は、血管収縮薬の「プソイドエフェドリン」に匹敵する“鼻づまり”の解消効果がある
- 「モンテルカスト」に中枢興奮作用はないため、睡眠を妨げることもなさそう
抗ロイコトリエン薬は、“鼻づまり”の症状改善に効果的な薬
花粉症のようなアレルギー性鼻炎では、くしゃみ・鼻水のほかに、鼻づまりの症状も伴うことがよくあります。
花粉症治療では、服薬が便利な内服の抗ヒスタミン薬がよく使われますが、抗ヒスタミン薬だけではこの“鼻づまり”の症状に対してあまり効果的ではありません1)。
そのため、抗ヒスタミン薬と一緒に、鼻づまりにも効果的な「モンテルカスト」などの抗ロイコトリエン薬2)、あるいは「プソイドエフェドリン」などの血管収縮薬3)を併用することがあります。
このとき、抗ヒスタミン薬の「フェキソフェナジン」と血管収縮薬の「プソイドエフェドリン」は、『ディレグラ配合錠』のような配合剤が販売されているため、選びやすい傾向にあります。
しかし、「プソイドエフェドリン」は交感神経を刺激する作用があるため、血圧や心拍数などに影響を与える4)ほか、その中枢興奮作用は睡眠も妨害するなど、使いどころは難しい面があります。
そこで良い選択肢になるのが、「モンテルカスト」などの抗ロイコトリエン薬です。