ワクチンの打ち手拡大、どう思う?
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
ワクチンの打ち手については法律で医師、看護師に限られていますが、新型コロナウイルスの感染拡大により、歯科医師や救急救命士などに対して例外的にワクチン接種が認められています。
厚生労働省では新たな感染症に備えるため、有識者会議においてワクチンの打ち手が不足した場合に、さらに特例として診療放射線技師、臨床工学技士による接種を認める方針を公表。
職種を選択した理由として、患者に針を刺す機会があることや「基本的な教育を受けており、技術的基盤を有している」とし、接種の実施においては研修の受講を推奨しています。
m3.com薬剤師会員の皆さんに、「ワクチンの打ち手拡大」についてうかがったところ、「賛成」53%と回答。さらにパンデミックに備えたワクチン接種の担い手として、「歯科医師・臨床検査技師・救急救命士への拡大も可」36%という結果が得られました。 薬剤師によるワクチン接種は、昨年5月末の厚生労働省の検討会にて、当面の見送りが決定されていることを踏まえ、今回の決定に対しワクチン接種の担い手に関するさまざまな意見が寄せられています。
Q1:ワクチンの打ち手を拡大することについてどう考えますか?
ベン:
前向きな意見が多かったね
Q2:パンデミックが発生し、ニーズが急増した場合のワクチン接種の担い手はどうあるべき?
ゼン:
医療従事者へのさらなる協力が必要だぜ
Q3:ワクチンの打ち手拡大について、ご意見をお聞かせください。
ワクチン接種の担い手候補
- 薬剤師がワクチン接種の担い手として認められてもよいのではないか
- 薬剤師を活用している国もあるので、薬剤師教育の拡充も含めて考えてほしい
- 普段から採血や注射等を行っている職種であれば問題ないと考える
- 海外のように薬剤師も打ち手となれば、打てる場所の拡大にもつながると思う
- 使用する薬剤の特徴、副作用などを熟知でき、接種者の体調急変に対応できうる職種に拡大されることが望ましい。薬剤師もバイタルがとれるようであれば、積極的に担い手になってよいと思う
- アナフィラキシー等の副作用がある以上、対応できる職種に限るべき
ワクチン接種拡大に向けた対策
- 実践試験を行なって合格した人だけ打ち手になる様な資格制度を作った方が良い
- すべての医療従事者に対してワクチン接種の担い手となるよう訓練できる教育カリキュラムを作れば良いと思う
- 米国のように薬剤師が薬局で打つべき
対策や方針に対する意見
- 打ち手を拡大させ公平に報酬を渡すべき
- 接種される側の負担を考えていないと思う
- 打ち手よりも調製に時間がかかるため、打ち手より調製者の拡大をしたほうが良いと思う。自分の病院でも打ち手はたくさんいるが調製する人手が足りていない
- 毎年のインフルエンザの時も思っていたが内科に集中する傾向があるが皮膚科、整形などはインフルエンザの注射をおこなっているところが多い。そういった発信をしていけば実は十分にさばける医療体制はあると思う
- 打ち手が増えることも重要だが、ロスが出ないように接種者の人数をまとめることも重要ではないか
- ワクチン自体の改良も進んでいってほしい。注射のみでなくパッチの技術も開発中のものが製品化していけば薬剤師が薬局での接種も可能と言えるのではないでしょうか
ベン:
ワクチンの打ち手拡大に向け、いろいろな意見が聞けたね
ゼン:
接種される側の負担を考えることも必要だぜ
カン:
ワクチンの改良にも期待したいところね
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
《 カン 》
優しくて気配りのできる三兄弟の癒やし系。控えめだけど実はしっかり者。
なぜかゼンへのツッコミは厳しい。
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