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患者タイプ別 服薬指導のツボ(薬剤師向け)

更新日: 2020年11月12日 村尾 孝子

「薬の飲み過ぎが怖い」と自分で服薬量を調整する患者さん

「薬の飲み過ぎが怖い」と自分で服薬量を調整する患者さんの画像1

患者ケース43:「薬の飲み過ぎが怖い」と自分で服薬量を調整する患者さん

70代後半男性。持病があり長く通院している患者さん。服薬状況を聞くと「なんとなく調子が悪いときだけ飲んでる。だって薬の飲みすぎって怖いでしょ」とひと言。自己判断で薬を正しく服用しない患者さんに処方どおりに飲んでもらうにはどうしたらいいでしょう。また、外来患者さんのアドヒアランスに対し、薬剤師ができることはあるでしょうか?

服薬指導のツボ

患者さんが自己判断で服薬調節しているとわかった途端、「きちんと飲まないと症状が改善しませんよ」などと言ってしまうと、患者さんは責められた、非難されたと感じて心を閉ざしてしまうかもしれません。患者さんの気持ちにとことん寄り添い、共感することから始めましょう。服用を促す前に、薬を飲みたくない理由やなぜ自分で調節しているのかなどを丁寧に聞き出すことが肝心です。ヒアリング時は復唱を有効に活用して、急がず焦らず信頼関係づくりに努めます。患者さんの心を動かしたいと思ったら、どんな話題でも対話を積み重ねて、患者さんを理解しようと努力していくことが、前向きな考え方に変えるきっかけになります。

患者さんの気持ちにとことん寄り添うことから始める

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村尾 孝子
むらお たかこ

薬剤師、医療接遇コミュニケーション コンサルタント、健康講演・企業研修セミナー講師、株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。明治薬科大学薬学部薬剤学科卒業、埼玉大学大学院経済学部経営管理者養成コース修了、病院・薬局・教育研修会社勤務を経て現職。

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