調剤薬局で働く 現役薬剤師のキクオ が、日々薬局で繰り広げられる薬剤師のリアルな日常をお届けします。
病院薬剤師と薬局薬剤師を経験したキクオの年収・業務内容を大公開!
はい!今回は私が社会人になってからの実際の稼ぎを、キャリアとともに赤裸々に公開したいと思います!今まで転職を1回したキクオですが、業務内容や年収にはどんな違いがあったのか?そして、どのように年収が推移していったのかを、実体験ベースで伝えていきます!
それでは、いってみましょう!
新卒から勤めた病院薬剤師の給料はいくらだったのか?
私は新卒で病院薬剤師として働きました。初任給は手取り20万円を下回るほどでした。大型の急性期病院で、ボーナスは年に2回支給。ボーナス1回当たりおよそ2カ月分程度の金額でしたね。新人のころ、8つ上の先輩薬剤師から「キクオくん、8年目の僕でも、基本給が24万円くらいだよ」と告げられたこともありました。
辞職を決めた5年目の年収は毎月30時間ほどの残業手当を入れて、420万円程でした。給料の推移は表にまとめました。
新卒 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | |
---|---|---|---|---|---|
月給 | 200,000円 | 200,500円 | 201,500円 | 202,500円 | 215,000円 |
昇給 | 500円 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 12,500円 |
ボーナス | 100,000円 | 400,000円 | 360,000円 | 420,000円 | 430,000円 |
仕事内容 | ルーティン業務 (調剤、監査、混注、取り揃え) |
ルーティン業務+後輩指導 | ルーティン業務+後輩指導 | 病棟業務+ルーティン業務 | 病棟業務+ルーティン業務+学会発表 |
調剤薬局へ転職し年収はどう変わったか?
キクオは、病院に5年勤めてから、調剤薬局へ転職をしました。そのとき、給料の多さに戸惑いを隠せませんでした。
「調剤薬局は、未経験だけど大丈夫かな?」
そんな気持ちもありましたし、また「これだけの高給で経営者から期待してもらっているのだから、頑張らなければ!」と感じました。
ボーナスはない会社ですが、転職当時の年齢が30歳にも到達していないのに、月給45万でした。
現在も同じ調剤薬局に勤務をしていますが、年収は700万円程にアップし、十分満足していますよ。
6年目 | 7年目 | 8年目 | |
---|---|---|---|
月給 | 450,000円 | 480,000円 | 500,000円 |
昇給 | 30,000円 | 20,000円 | なし |
ボーナス | なし | なし | なし |
仕事内容 | ルーティン業務 (調剤、監査、投薬)、OTC販売 |
ルーティン業務+採用担当+マネジメント業務 | ルーティン業務+採用担当+マネジメント業務 |
給料第一主義だったキクオが気づいた、薬剤師としてのやりがい
以前のキクオは、給料第一主義。「お金のため、生活のために働く」と思っていた薬剤師でした。
生活する上で、所得は優先されるものですよね。特に新卒3年目の時には、「こんなにも働いているのにどうして給料が上がらないんだ!」、「薬剤師の友人はもっと貰っているのにー」と自暴自棄になっていたこともありました…。
現在は、給料に気持ちを左右されなくなりましたし、恥ずかしながら、そこではじめて“薬剤師としてのやりがい”にしっかりと向き合うことができました。
薬剤師のやりがいを探した方が、幸福度やモチベーションも維持できると思います!
医療に携わる仕事はひと筋縄にはいきません。働き方や減らない残業など業界には問題が山積みですが、各々のやりがいはきっと見つかると思います。すぐに見つからなくても、キクオのように自分の生活基盤環境を整えてから、薬剤師としての方向性を決めても良いんじゃないでしょうか。
つい先日、病院勤務歴15年目になる先輩に会って来ました。近況を聞くと、病院は相変わらず忙しく、残業もあるとのことです。先輩は主任の役職に就き、部下をまとめるポジションで働いていると、元気そうに話してくれました。
- 病院と調剤薬局では、月収の差、ボーナスの有無にも違いがあった。
- 薬剤師としてのやりがいは人それぞれ
- キクオのように給料が安定して、「やりがい」が見つかることも
年収に関して、病院薬剤師、薬局薬剤師を比較しながら、赤裸々に語りました。キクオのリアルな給料・経験を楽しんで読んでいただければ、うれしく思います!それでは、また!