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臨床論文で服薬指導をアップデート!

更新日: 2026年2月2日 児島 悠史

「ボルノレキサント」は、自動車の運転を禁止しなくて良い?注意点を解説

臨床論文で服薬指導をアップデート!のメイン画像
患者
患者

今回の睡眠薬(ボルノレキサント)であれば、自動車も運転して良いと言われたんだけど、本当?

2025年11月に登場したオレキシン受容体拮抗薬『ボルズィ(一般名:ボルノレキサント)』は、添付文書上も自動車運転が禁止されておらず、“注意”の記載に留まっています。そのため、自動車運転を禁止する必要がない薬として扱われることがあります。

しかし、添付文書で禁止されていないからといって、自動車運転への影響を全く考慮しなくて良いわけではありません。今回は、そのことがわかる「ボルノレキサント」による自動車運転能力への影響を検証した研究を紹介します。

参考になる論文

Psychiatry Clin Neurosci . 2025 Nov;79(11):757-764.

自動車運転能力の評価試験図解/児島悠史作成

自動車運転能力の評価試験図解/筆者作成

(概要)
健康な人を対象に、「プラセボ」、「ボルノレキサント10mg」、「ボルノレキサント20mg」、「ゾピクロン7.5mg」を投与してから9時間後の自動車運転能力(ハンドル操作のふらつき加減)を、運転シミュレーターを用いて評価したクロスオーバー試験。

(結果)
・ボルノレキサント10mg/20mgの投与から9時間後には、自動車運転能力に“臨床的に有意な障害”は観察されなかった
・自動車運転能力に与える影響は、ゾピクロンよりボルノレキサントの方が少なそう


☞アップデートの要所

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較と使い分け(羊土社)」。

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