「ボルノレキサント」は、自動車の運転を禁止しなくて良い?注意点を解説
2025年11月に登場したオレキシン受容体拮抗薬『ボルズィ(一般名:ボルノレキサント)』は、添付文書上も自動車運転が禁止されておらず、“注意”の記載に留まっています。そのため、自動車運転を禁止する必要がない薬として扱われることがあります。
しかし、添付文書で禁止されていないからといって、自動車運転への影響を全く考慮しなくて良いわけではありません。今回は、そのことがわかる「ボルノレキサント」による自動車運転能力への影響を検証した研究を紹介します。
参考になる論文
Psychiatry Clin Neurosci . 2025 Nov;79(11):757-764.
自動車運転能力の評価試験図解/筆者作成
(概要)
健康な人を対象に、「プラセボ」、「ボルノレキサント10mg」、「ボルノレキサント20mg」、「ゾピクロン7.5mg」を投与してから9時間後の自動車運転能力(ハンドル操作のふらつき加減)を、運転シミュレーターを用いて評価したクロスオーバー試験。
(結果)
・ボルノレキサント10mg/20mgの投与から9時間後には、自動車運転能力に“臨床的に有意な障害”は観察されなかった
・自動車運転能力に与える影響は、ゾピクロンよりボルノレキサントの方が少なそう