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薬剤師のための転職・求人コラム

更新日: 2026年7月5日 薬剤師コラム編集部

薬剤師はメディカルコピーライターになれる?仕事内容や転職ステップを解説

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薬剤師は医療に関わる重要な仕事ですが、毎日同じ業務の繰り返しで、「このままでいいのだろうか」と漠然とした不安を感じることはないでしょうか。服薬指導や調剤といった臨床現場で患者さんと向き合う中で、「自分の能力を活かして、もっと広い視点から、多くの人に健康や薬の正しい情報を届けたい」と感じている方もいるかもしれません。

薬剤師の資格と知識は、人の命と健康を守るためのものです。しかし、その貴重な専門性は、必ずしも薬局や病院だけで活かされるとは限りません。

言葉の面から医療を支える、メディカルコピーライターという道があります。 ここでは、薬剤師としての専門知識と文章作成のスキルを活かせる新たな働き方について紹介します。

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メディカルコピーライターとはどんな仕事

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「メディカルコピーライター」という仕事を初めて知った方も多いのではないでしょうか。まず、あまりなじみのないメディカルコピーライターという仕事の内容について紹介します。

メディカルコピーライターとは

「メディカルコピーライター」とは、医療・医薬・ヘルスケア分野に特化したコピーライターのことです。

一般的なコピーライターは、食品、電化製品、ファッションなど幅広いジャンルの商品やサービスを対象に、広告やプロモーションのためのキャッチコピーや広告を作成します。

それに対して、メディカルコピーライターは、医療の専門知識を活かして、医療用医薬品、OTC医薬品、医療機器、サプリメント、健康食品、病院・クリニック、医療サービスなど、人の健康や命に関わる領域のキャッチコピーや広告、紹介のための文章を企画・作成します。

特に、医療分野の文章や広告には、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)をはじめとする厳しい法律や規制が適用されます。メディカルコピーライターは、これらの法規制を遵守しつつ、正確な医学的・科学的根拠に基づき、ターゲットとなる読み手に正しく情報を伝えることが求められます。

メディカルコピーライターが手掛ける分野には、以下のようなものがあります。

  • 一般消費者向け(BtoC): OTC医薬品や健康食品の広告キャッチコピー、商品説明、Webサイトコンテンツ、パンフレットなど
  • 医療従事者向け(BtoB):医療用医薬品の製品広告、学会広告、医師向けのWebコンテンツ、製品パンフレットなど

メディカルライターとは違うの?

「メディカルコピーライター」によく似た職業に「メディカルライター」があります。
どちらかといえばメディカルライターのほうが一般的かもしれません。
この2つは正式な資格名ではなく、仕事内容に共通する部分もあるため、混同して用いられることもあります。

ただ、厳密にいうと次のような違いがあります。

メディカルコピーライターの主な役割は、医薬品の販売促進、啓発、または認知向上です。作成するのは、広告のキャッチコピーやプロモーション用のパンフレット、Webコンテンツといった、読み手の心を動かし、購入や使用につながる行動を促すためのメッセージです。そのため、正確さに加えてクリエイティビティや訴求力が不可欠となります。

一方、メディカルライターの主な役割は、科学的・医学的な知識を正確に伝えることにあります。
制作物のなかには、新薬の承認に必要な治験総括報告書や申請文書、あるいは学術論文などもあります。
まず、正確な知識と論理的に構成して文章を作成する力が求められます。

また、一般の人に向けたパンフレットや雑誌の記事、Webメディアの記事作成もメディカルライターの仕事です。一般向けの文章の場合は、専門的な内容を読者にわかりやすく伝えるスキルも重要です。

このように、メディカルライターが知識を正確にわかりやすく伝える文章作成がメインであるのに対し、メディカルコピーライターは正確な知識を前提として、人々の目を引く広告を作成するクリエイティビティが必要とされる職業だといえます。


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メディカルコピーライターの仕事とは

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ここからは、メディカルコピーライターの具体的な仕事について掘り下げて紹介します。

メディカルコピーライターの仕事内容

メディカルコピーライターの仕事は、単に医薬品のコピーを作成するだけではありません。コピーは短いですが、そのコピーを生み出すために、企画立案から制作物の完成まで多くのステップがあります。

実際の業務内容は所属している企業やクライアントによって違いがありますが、メディカルコピーライターは以下のようにさまざまな方面に関わって仕事をしていきます。

まず、最初のステップは、情報収集です。クライアントである製薬会社などから、製品の特徴や広告のターゲットについてヒアリングを行ったり、製品について市場調査や情報収集を行ったりします。

このようにして集めた情報に基づき、コピーや広告にまつわる制作物全体のコンセプトを考え、社内、そしてクライアントの承諾を得ます。

そして、決まったコンセプトに基づいて、キャッチコピー、ボディコピー(詳細説明)や、Webサイトのテキスト、パンフレットの文章などを作成します。

また、作成したコピーが薬機法などの規制に抵触していないかを法務部門と連携して確認し、必要に応じて修正・調整を行うことも欠かせない仕事です。

広告会社に所属している場合は、製薬会社のコンペに向けた専門的な調査をしたり、原稿を作成したりすることもあります。

コピーライターというと、一人で作品を生み出すイメージがあるかもしれませんが、実際の仕事は、社内外の人とチームを組んで行う仕事です。コピー作成というクリエイティビティに加えて、さまざまな人とスムーズに仕事ができるコミュニケーション能力が必要だといえます。

メディカルコピーライターのメリット

このように、一般的な薬剤師とはまったく違うのがメディカルコピーライターの仕事です。メディカルコピーライターのメリットには、以下のようなことがあります。

薬剤師としてのルーティンワークには飽き足らない、ふだんから文章を書いたり新しいことを考えたりすることが好き、人と交渉してチームで動くことが得意、そういう人にはメディカルコピーライターはやりがいを感じられる仕事だといえます。

臨床とは異なる形で、医療情報を届けることで、社会に貢献できます。また、自分のアイデアや発想が現実のものとなり、たくさんの人に届けられたり、製品の売り上げにつながったりすることには大きなやりがいが感じられるでしょう。

薬剤師資格を持つメディカルコピーライターは、その薬剤師の資格と専門知識が強力な武器になります。薬の作用機序や疾患の知識だけでなく、これまで経験してきた医療現場のリアルな感覚を裏付けとして文章を書けるため、オリジナリティーの高いコピーを作成できます。これは、一般のコピーライターにはない、圧倒的なアドバンテージです。

また、後述するようにフリーランスのメディカルコピーライターとして活動すれば、場所と時間に縛られない働き方が可能です。納期さえ守れば、自宅や旅先といった好きな場所で、自分のペースで仕事を進めることができます。育児や介護と両立しやすい働き方としても注目されています。

メディカルコピーライターが働いている場所

メディカルコピーライターが働いているのは、大きく2つの分野に分かれます。

ひとつは、広告代理店・制作会社のような広告のプロフェッショナルの会社です。
広告代理店のメディカル部門やヘルスケア分野を専門とする部署で、医薬品企業や医院などの多様なクライアントの案件に携わります。

もうひとつは、製薬会社・医療機器メーカーといった医療のプロフェッショナルの会社です。大手製薬会社のマーケティング部門、広報部門などにインハウスのコピーライターとして所属し、自社製品のプロモーションを担当します。

広告代理店などで経験を積んだ後、独立してフリーランスとして活動することもできます。複数の企業や代理店から案件を受注して、プロジェクトごとに働くかたちになります。時間や場所の面で柔軟性が高いのが魅力です。

フリーランスとして働くためには、メディカルコピーライターとしての実力はもちろん、企業で働いている間に人脈を培ったり、さまざまな分野の人とつながったりするコミュニケーション能力が大切になります。

メディカルコピーライターの年収

メディカルコピーライターの年収に関して、公的に調査したデータはありません。
実際の年収は、勤務先の規模や薬剤師本人の経験、キャリアなどによって違いますが、求人情報などから考えると、平均的な年収はおおむね450〜800万円程度となります。

フリーランスの場合は完全に薬剤師個人のスキルと実績によります。業界のなかで評価を得て、大きなプロジェクトに参加できれば高収入も可能です。ただ、フリーランスの場合は常に自分で仕事を探さなければならず、収入が不安定になるリスクもあることには注意が必要です。


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メディカルコピーライターに向いている人

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薬剤師の仕事のなかでも、メディカルコピーライターは傾向が違う仕事です。どのような人がメディカルコピーライターに向いているのでしょうか。

メディカルコピーライターに必要なスキル

ここまでみてきたように、メディカルコピーライターには薬剤師としての知識に加えてさまざまな能力が必要となります。

・文章力・表現力

メディカルコピーライターにまず必要なのは文章力や表現力です。ただ正確で読みやすい文章を書けるというだけでは、メディカルライターとしては十分でも、メディカルコピーライターとしては不十分です。
メディカルコピーライターには、情報を伝えるだけでなく、ターゲットの感情に訴えかけ、購買などの行動を促す「伝わる」「刺さる」コピーや文章を書く力が求められます。

・リサーチ力・論理的思考力

メディカルコピーライターが対象としているのは医療やヘルスケアです。最終的にコピーや文章を生み出すためには、そのバックボーンとなる医学論文や臨床データを正確に読み解き、必要な部分をくみ取る力が必要となります。
医療関係の広告では、薬機法や関連法規を理解し、その範囲内で最大限に訴求効果を発揮できる表現を組み立てる力も大切です。

・ヒアリング力・コミュニケーション能力

広告代理店で働く場合、製薬会社などのクライアントの真のニーズや、製品の魅力を引き出すためのヒアリング能力が重要になります。
また、クライアントをはじめとして、デザイナー、薬事担当者、マーケターなど、異なる職種の人々と円滑に連携し、プロジェクトを進めるコミュニケーションスキルも必須です。

・知的好奇心・学習意欲

医療分野は常に進化しています。医療現場を離れても、新しい疾患、治療法、技術、法規制の変更などを、継続的に学び続ける意欲が不可欠です。

メディカルコピーライターに向いているのはどんな人?

メディカルコピーライターは、薬剤師の知識やスキルが活かせる仕事ですが、薬剤師の仕事とはちょっと違う特徴があります。
以下のような人は、メディカルコピーライターとしての適性が高いと言えます。

・文章を書くことが好きで、常に言葉を探している人

メディカルコピーライターとして働くには、やはり言葉に対するセンスがあり、文章作成能力が高いことが基本になります。ブログやSNSでいつも発信している、読書が好きというように言葉の表現に関心がある人は、コピーライティングの基礎体力があるといえます。

・人前で説明するのが得意で好きな人

服薬指導の際に難しい薬の情報を患者さんが理解できる平易な言葉にかみ砕いて伝えることが得意だった人は、専門知識を一般向けに翻訳する能力に長けています。
バックヤードでの調剤作業よりも患者さんと関わることが好き、人に何かを伝えることが好きという人は、チームで働く広告業界に向いているといえるでしょう。

・調剤薬局やドラッグストアでのマーケティングやPOP作成に熱意があった人

調剤薬局やドラッグストアのPOPはまさにいちばん身近な広告です。「どうすればこの商品が売れるか?」「どういうメッセージなら手に取ってもらえるか?」といった販売促進の視点を持ってPOP作成を積極的に行ってきた人には、コピーライターのセンスがあります。

・地道な調査や裏付け作業を苦にしない人

広告業界は華やかな世界に見えますが、医療分野ではエビデンスが命であることに変わりはありません。目を引くキャッチコピーを生み出すために、地味な資料の読み込みや薬事チェックに粘り強く取り組める根気が必要です。

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メディカルコピーライターになるには

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メディカルコピーライターに興味がある、自分もクリエイティブに働いてみたい。そう考えたときにメディカルコピーライターになるにはどのようなステップがあるのでしょうか。

メディカルコピーライターはレア?

メディカルコピーライターは、一般のコピーライターやメディカルライターと比べるとレアな存在といえます。

その理由としてまずあげられるのは、その職に就いている絶対的な人数が少ないことです。
薬剤師は非常にニーズが高く、日本全国どこでも多くの人が働いている仕事です。それに対してメディカルコピーライターが働いている企業は少なく、場所も大都市に集中しています。

また、広告会社そのものは大小とりまぜて多くの企業があり、一般的なコピーライターは企業規模を問わず多く働いています。しかし、専門分野を医療に絞ったコピーライターはレアだといえます。

そのため、「メディカルコピーライター」としての求人も非常に少ないのが現状です。

一般的な広告代理店や制作会社では、まず「コピーライター」として募集され、医療案件に対応できる人材が社内で育成されることが多くなっています。また、製薬会社などで「メディカルコピーライター」という職種名で募集が出ることもありますが、これは欠員が出た際にごく少数しか募集されません。

このような理由から、メディカルコピーライターの肩書きを持つ人材は、一般的なコピーライターと比較して少数派となっています。

メディカルコピーライターの求人の探し方

メディカルコピーライターの求人は一般の求人サイトには少ないため、自分から見つけにいく姿勢が重要です。

最も効率的なのは、薬剤師専門の転職エージェントを活用することです。
転職エージェントは、それまでの転職仲介のなかで扱ったコピーライティングのスキルを求める企業やポジションの情報を持っています。また、人気の高いレアな求人は、非公開求人であることが多くなっています。

転職エージェントに登録して、自分の希望を伝えておけば、その地域の採用実績をもとにしたアドバイスを受けられ、メディカルコピーライターの求人が出たときには優先して紹介してもらえます。

また、大手広告代理店や医療専門の制作会社がマーケティング部門やクリエイティブ部門で欠員が出た際に募集することもあるため、広告関連の一般企業の転職情報も並行して探していくようにしましょう。

まず副業でメディカルコピーライターやメディカルライターの仕事をしてみたいという人は、クラウドソーシングサイトで始めるという方法もあります。
クラウドソーシングを利用して、健康情報や薬剤関係のWeb記事案件などで経験を重ねることで、自分がメディカルコピーライターに向いているかも判断できるでしょう。実績を重ねてポートフォリオを作っていくことで、将来求人に応募する際の準備をすることもできます。


希望の条件で探せる、見つかる!
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まとめ

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メディカルコピーライターは、薬剤師として培った専門知識と自分自身のクリエイティブな言葉の力を使って、人々の健康意識を高め、製品やサービスを適切なターゲットに届けるという、専門性が高くやりがいのある仕事です。

小さいころから本を読むことや文章を書くことが好き、ドラッグストアで手作りのPOPで売上アップに貢献してきた、そういう人には向いている仕事だといえます。

ただ、非常にレアな仕事なので、実際に転職するにはきちんと準備をしてチャンスを逃さないことが大切です。この記事を参考に、自分のスキルの活かし方について考えてみてはいかがでしょうか。

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
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