薬剤師は職場結婚が多い?30代の婚活や出会いの方法について
薬剤師として忙しい日々を送るなかで、気づけば30代を迎え、そろそろ結婚したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
薬剤師は職場結婚をするケースが多いですが、一方で「出会いがあまりない」と感じることも少なくありません。
本記事では、薬剤師の結婚事情や職場結婚のメリット・デメリット、出会いを増やす方法など、今後仕事をしながら結婚も目指していきたい薬剤師のための情報を解説していきます。
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薬剤師の結婚の現状
薬剤師は国家資格の専門職であり、結婚後に子育て等をしながらでも安定して働きやすい職業です。ただし、結婚に至る時期や背景には、薬剤師ならではの特徴がみられます。
ここでは、薬剤師の結婚の現状についてみていきましょう。
結婚時期は一般平均よりも遅め!?
「薬剤師は結婚が遅い」とよくいわれますが、本当にそうなのでしょうか?
厚生労働省の統計によると、日本の平均初婚年齢は男性31.1歳、女性29.7歳です。薬剤師のみを対象とした初婚年齢の公的データはありませんでした。
しかし、薬学部は6年制であるため、多くの薬剤師は24-25歳でようやく就職を迎えます。
一般的な4年制大学を卒業した人と比べて社会人としてのスタートが数年遅れるため、結果的に結婚の時期も平均よりやや遅くなる傾向があると考えられます。
参照:令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況 結果の概要 /厚生労働省
医療関係者同士の結婚が多い
薬剤師は医療従事者同士で結婚するケースが多い職種です。特に薬剤師同士の結婚は決して珍しくありません。
薬キャリで実施した結婚に関するアンケートでは、薬剤師全体の約30%が薬剤師同士で結婚しているとの結果が出ています。
さらに医師や看護師などを含む「医療関係の仕事」をしている人との結婚は、全体の約50%にのぼります。
この背景には、薬剤師の職場環境が大きく関わっています。
病院や薬局といった限られた職場で、日常的に医師・看護師・薬剤師同士と関わる機会が多いため、自然と出会う相手も医療従事者になりやすいと言えるでしょう。
薬剤師の結婚に関するアンケート結果については以下の記事より確認ができます。
30代以降に結婚する薬剤師が多い理由
一般平均よりも結婚が遅い傾向にある薬剤師は、30代以降に結婚するケースも少なくありません。
では、なぜ結婚の時期が遅くなりやすいのでしょうか。その背景には、次のような点が考えられます。
6年制で大学卒業が遅い
先ほども述べたとおり、大学卒業が遅いことは薬剤師の結婚が遅くなる理由の一つといえるでしょう。
薬学部は6年制のため、他学部よりも2年遅れて社会人生活がスタートします。
さらに、国家試験を乗り越えて得た資格ということもあり、卒業後しばらくは「まずは仕事に専念したい」と考える人が多いでしょう。
そのため、仕事に慣れてくる数年後にようやく結婚を意識し始めるようになることで、タイミングは後ろ倒しになりやすいのです。
また、薬キャリが実施したアンケートによると、出会ってから結婚までの年数について、3年以上が一番多く、全体の約30%です。
このように、ある程度の交際期間を経て結婚するケースが多いことからも、社会人になってすぐに結婚するのではなく、仕事に慣れて生活の基盤が整ってから結婚を選ぶ人が多いと考えられます。
職場に女性が多く出会いがあまりない
薬剤師の中でよく聞かれるのが、「職場は女性の割合が多く、出会いが少ない」という声です。
実際に厚生労働省の統計を見ても、薬局・医療施設に勤務する薬剤師は、女性の割合が高く、男性は少数派となっています。
それは20代、30代といった若い世代でも同じ傾向がみられます。
〈性、年齢階級別にみた薬局・医療施設に従事する薬剤師の割合〉
| 全年齢 | 20代 | 30代 | |
|---|---|---|---|
| 男性 | 34.9% | 34.3% | 40.8% |
| 女性 | 65.1% | 65.7% | 59.2% |
参照:令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況 結果の概要より3-(2)-2)制・年齢階級別にみた薬剤師数 /厚生労働省
このデータからもわかるように、薬局や医療施設に勤務する薬剤師は女性比率が高いため、特に女性薬剤師にとっては出会いの機会が限られやすいといえます。
一方で、薬キャリのアンケート結果より、結婚した薬剤師がパートナーと出会った場所で最も多いのが職場(全体の25%)です。
このように実際に職場での出会いから結婚に至るケースは少なくないですが、職場内での出会いが得られなかった場合には、結婚の時期が遅れる傾向もあるようです。
仕事が忙しい・不規則なシフト
調剤薬局や病院では、夜勤や当直、休日出勤がある職場も少なくありません。
こうした働き方をする薬剤師は生活リズムが乱れやすく、婚活や恋愛に割ける時間が限られてしまうため、結婚が遅れる要因のひとつとなります。
さらに、シフト制で働く薬剤師も多く、固定の休日がないことで他業種の人と休みを合わせにくい点も、出会いや交際の機会を制限しているかもしれません。
経済的に自立している
経済的な安定も、薬剤師の結婚が遅くなる要因のひとつと考えられます。
厚生労働省の調査によると、薬剤師全体の平均年収は一般労働者に比べて高く、男女共に安定した収入を得ています。
〈一般労働者と薬剤師の年収比較〉
| 男女計 | 男 | 女 | |
|---|---|---|---|
| 一般労働者 | 418万円 | 452万円 | 353万円 |
| 薬剤師 | 599万円 | 651万円 | 556万円 |
参照:令和6年賃金構造基本統計調査の概要 /厚生労働省
参照:賃金構造基本統計調査 令和6年賃金構造基本統計調査 /厚生労働省
このように経済的に自立していることで、自分のライフプランにあわせてじっくりと結婚を考えるケースも多いでしょう。
一人の時間が充実している
薬剤師は、大学6年間を勉強や実習などで忙しく過ごすため、社会人になってからの方が時間的な余裕ができたと感じる人が多いようです。安定した収入もあるため、仕事を始めてから趣味や自己研鑽に時間をかける人も少なくありません。
そのためすぐに結婚はせず、今は自分の生活を充実させたいという考えから、結婚のタイミングが遅くなることもあります。
30代薬剤師はどうして婚活市場で人気なのか?
結婚が遅くなりがちな薬剤師ですが、30代になっても婚活市場では依然として人気があります。その理由を整理してみましょう。
安定した仕事で給与が高い
薬剤師は国家資格をもつ専門職で、安定した収入が得られる点が大きな魅力です。
先ほど紹介した通り、薬剤師の平均年収は一般労働者と比べて高く、景気の影響も受けにくいのが特徴です。
共働きが主流となってきている現在、安定した給与を得られる薬剤師は婚活市場でも人気の職業であるといえます。
転職がしやすく、多様な働き方ができる
薬剤師は病院・薬局・ドラッグストア・企業など幅広い就職先を選べます。
さらに、派遣やパートなど柔軟な働き方も可能で、ライフイベントに合わせてキャリアを調整できる点も大きな強みです。
例えば、パートナーの転勤に合わせて転居が必要な場合も、比較的簡単に転職できるため、「結婚・出産・育児との両立」をイメージしやすい職業といえます。この柔軟性が、婚活市場での薬剤師の人気につながっています。
薬剤師が職場結婚するメリット・デメリット
薬剤師の職場結婚は全体の30%を占めますが、特有のメリットとデメリットがあります。
メリット
- お互いの仕事内容を理解しているため、悩みを共感しやすい
- 勤務時間や休みが合いやすい
- 職場を通じて出会うため、価値観や人柄を知った上で関係を築ける
デメリット
- 職場での立場や人間関係が複雑になりやすい
- プライベートと仕事の線引きが難しい
- お互い忙しく時間が合わないことがある
お互いの仕事を理解はしやすい一方で、職場と家庭の切り替えをしづらい点は、薬剤師の職場結婚ならではの特徴といえるでしょう。
薬剤師が出会いを増やすためには
忙しい薬剤師にとって、自然な出会いの機会は限られています。そのため、意識的に出会いの場を工夫することが大切です。
結婚相談所や医療者同士の婚活パーティーなどを利用する
医療従事者向けの婚活パーティーやマッチングサービスは、お互いの仕事への理解が深い相手と出会える点が魅力です。
また、結婚相談所を利用すれば、希望条件に合う相手をプロのサポートで探すことも可能です。
医療従事者は仕事で緊張感を持つことが多いため、自分の悩みや大変さを共感してくれるパートナーがいることは心強いと感じる人も少なくありません。
実際に医療従事者同士で結婚をするケースが多いことからも、同じ職業の人が集まる場に参加することは、出会いを増やす有効な方法といえるでしょう。
職場の人脈をいかす
職場の人脈をいかすことも、有力な出会いの手段です。
知り合いからの紹介は信頼性が高く、価値観の近い相手と出会える可能性も高まります。
薬剤師の知り合いには、同じ薬剤師や医療従事者の知り合いが多いことも特徴です。職場で直接出会いがなくても、人脈を活かして出会いを探すことができます。
男女比のバランスが取れた職場で働く
薬局や病院によっては男女比が大きく偏っていることがあります。
しかし、今の職場で出会いが少ない場合でも、異動や転職を機に新しい人間関係が築かれ、出会いのチャンスが広がることもあります。
薬局業界は異動や転職が多いため、定期的に新たな出会いにつながる環境が生まれやすいといえます。
薬剤師が結婚するのに良いタイミング
結婚に「正解の時期」はありませんが、薬剤師として働きながら結婚を考えるうえで、押さえておきたいタイミングがあります。
仕事が落ち着いたとき
新人の頃は仕事に慣れるのに精一杯でプライベートとの両立が難しいと感じるかもしれません。
業務に慣れ生活全体が落ち着いてくると、将来について考える余裕も生まれます。また、仕事に自信がつくことで、結婚生活についても前向きに考えやすくなるでしょう。
経済的に余裕ができたとき
薬剤師は安定した収入がありますが、奨学金返済や生活の基盤を整えるのに時間がかかることもあります。
仕事を始めて数年経つと経済的に余裕が出てくる場合が多く、安心して結婚など将来についても考えられるようになるでしょう。
キャリアのビジョンが立ったとき
「将来は管理薬剤師を目指す」「出産後は派遣やパートで働く」など、自分のキャリアプランが見えてくると、結婚生活との両立もイメージしやすくなります。
仕事を始めて数年経つと、今後どのように働きたいかが具体的に見えてくるため、プライベートとのバランスも考えやすくなります。
薬剤師が結婚生活と仕事を両立するためのポイント
薬剤師は責任の大きい仕事ですが、柔軟な働き方も可能です。結婚後に仕事とプライベートを両立させたい場合は、次のようなことを検討してみると良いでしょう。
家庭と両立しやすい働き方を選ぶ
派遣、パート勤務といった働き方を選択すれば、ライフイベントに合わせて働き方を調整しやすくなります。
薬剤師は派遣やパートであっても時給2000〜3000円が一般的で、一般従事者のフルタイムの給与と同等の収入を得ることも可能です。
時間的にゆとりをもちながら仕事を続けたい場合は、正社員以外の働き方を視野にいれてみても良いかもしれません。
出産・育児のサポートを利用する
女性薬剤師が多い薬局や病院では、出産や育児への理解もあり、産休・育休制度を利用しやすいでしょう。時短勤務を選べる会社も多く、利用したい場合は会社に相談してみましょう。
また、共働き世帯の増加に伴い、自治体が運営するファミリーサポート制度や家事代行サービスなども活用できます。夫婦共に仕事で忙しい場合は、こうした外部サービスをうまく利用すると安心です。
家庭内での役割分担をする
結婚生活を長く続けるには、パートナーとの協力が不可欠です。
薬剤師は専門職なので、結婚後も仕事を続ける方が多いでしょう。
家事や育児の負担を一方に偏らせず、話し合いながら役割分担をすることで、無理なく仕事と家庭を両立できます。
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薬剤師は30代からでも結婚・仕事の両立を目指せる
薬剤師は安定した収入と高い専門性を持つ一方で、大学卒業の遅さや忙しさから結婚が遅れがちです。しかし30代以降でも婚活市場で人気は高く、柔軟な働き方ができるため、結婚や出産後も仕事を続けやすい職業といえます。
職場結婚をする薬剤師も多いですが、30代で結婚を考える場合は、出会いの場を広げると共に、自分のキャリアプランやライフスタイルを見直すことが大切です。
派遣やパート、時短勤務など多様な働き方を取り入れれば、キャリアと結婚生活の両立もしやすくなるでしょう。
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