薬剤師のための転職・求人コラム

更新日: 2025年12月26日 薬剤師コラム編集部

認定薬剤師を基本から解説・資格取得のメリットやステップアップ、資格一覧

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医療の高度化と専門化が進む現代において、薬に関しても、より専門性の高い薬剤師が求められています。

そのなかで注目されるのが認定薬剤師制度です。認定薬剤師の資格は、薬剤師としてのキャリアアップや患者さんへのより質の高い医療サービスの提供に貢献します。

では、認定薬剤師を取得すると具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

本記事では、認定薬剤師の概要、取得のメリット、種類などを詳しく解説していきます。
認定薬剤師の資格取得を検討されている方はもちろん、将来のキャリアプランを考えている方も参考にしてください。

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認定薬剤師とは

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認定薬剤師は、特定の専門分野において高度な知識と技術を持ち、実力が認められた薬剤師であることを証明する資格です。

がん治療や生活習慣病対策など、医療の進歩に伴って高度化・細分化する薬学について研修を通して学ぶことで、最先端の知識と技術を持つ薬剤師であると認定されます。

業務以外に時間とお金を投資して専門分野について学ぶ必要があるので、仕事に対して前向きで向上心を持っていることの証にもなります。

認定薬剤師は、一定期間の講習を受講し、決められた単位を取得することで資格を習得できます。時間を確保する必要はありますが、学会発表などは条件にならないため、幅広い薬剤師がチャレンジできる資格であるといえます。

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認定薬剤師と専門薬剤師の違い

認定薬剤師と同様の薬剤師に関する資格に「専門薬剤師」があります。
認定薬剤師と専門薬剤師には、どのような違いがあるのでしょうか。

認定薬剤師と専門薬剤師は、ともに薬剤師としての高度な知識と技術を持つことを示す資格ですが、その位置づけや取得方法に違いがあります。

認定薬剤師は、特定の分野に関して専門的で高度な知識・技術を習得していると認められた薬剤師が取得できる資格です。

専門薬剤師はさらに高度な専門性を持ち、ある専門分野での卓越した能力を持つことが認定される資格です。

がんなどの専門分野について高度な知識とスキルを持ち、医師、看護師などとのチーム医療のなかで、薬物療法のスペシャリストとして患者の治療をサポートします。

専門薬剤師を取得するには、専門分野での実務経験を積みながら、各団体が定める講習会を受講し、必要な単位を取得していきます。

それだけでなく、学会発表や論文執筆など、学術面においても実績を積む必要があります。
このような要件を満たしたあと、認定試験を受験して合格すると、専門薬剤師の資格を取得することができます。

認定薬剤師の上位資格に位置する専門薬剤師の資格もありますが、専門薬剤師にはなく認定薬剤師のみという資格もあり、一概に専門薬剤師は認定薬剤師の上位であるとはいえません。

しかし、専門薬剤師は認定薬剤師よりも取得のハードルが高くなっています。

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認定薬剤師の種類

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認定薬剤師・専門薬剤師を含めて、薬剤師の資格の種類や名称の違いには、一貫した明確なルールはありません。

そのなかで、薬剤師の各種生涯研修認定制度を第三者の立場で評価・認証し、生涯研修の質を保証するために設立されたのが公益社団法人薬剤師認定制度認証機構(CPC)です。

薬剤師認定制度認証機構では、薬剤師の資格の種類は、薬剤師職能全領域の学習を通してジェネラリストとしての能力育成をめざす「生涯研修認定制度」と、より専門性の高い「特定領域認定制度」に分けられています。

薬剤師としてどのようにキャリアアップしていくかを見据えて、どの資格を取るかを考えていきましょう。

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認定薬剤師取得のステップ

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認定薬剤師にはさまざまな種類があり、認定する団体によって研修の内容や認定期間なども違います。
ただ、基本的なプロセスは共通しています。

認定薬剤師の資格を取得するための一般的なステップは以下の通りです。

1.薬剤師研修・認定電子システム(PECS)に登録

認定薬剤師の資格を取得するための準備として、まず日本薬剤師研修センターの薬剤師研修・認定電子システム(PECS)に登録します。

認定薬剤師にはさまざまな資格がありますが、PECSを通して認定に必要な単位の管理や認定申請ができます。

以前は薬剤師研修手帳とシールで単位を管理していましたが、現在はPECS上で管理する方法となっています。

2.研修への参加

取得したい資格を決めて、認定団体が定める各種研修に参加します。
研修の形態には集合研修や通信講座のほかに、e-ラーニングやWeb研修などがあります。決められた期限内に認定に必要な単位を取得していきます。

取得した単位は薬剤師研修・認定電子システム(PECS)で管理します。
認定団体を1つに絞る必要はありませんが、内容が重複する講座を受講した場合は単位が有効とならないことがあるので、事前にきちんと確認するようにしましょう。

3.資格の申請と取得

各資格に必要な単位を取得して条件を満たしたら、PECSを通して認定申請を行い、認定手数料を振り込みます。

審査に合格し、認定薬剤師に登録されると「認定薬剤師証」が発行され、これで資格の取得となります。

4.更新の手続き

認定薬剤師の資格は、取得後も継続のための更新が必要です。
更新の条件は、取得した資格や認定団体によって異なります。
きちんと確認して、必要な条件を満たしていくように注意しましょう。

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認定薬剤師を取得するメリット

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このように、時間や費用がかかる認定薬剤師ですが、取得するとどのようなメリットがあるのでしょうか。

かかりつけ薬剤師の資格が取れる

かかりつけ薬剤師やかかりつけ薬局制度は、高齢化が進む社会のなかで患者さんの健康と安全を守るために導入された制度です。

政府も「対物から対人へ」を掲げ、診療報酬の改定などでかかりつけ薬局とかかりつけ薬剤師が増えるよう後押しをしています。

研修認定薬剤師の資格は、かかりつけ薬剤師になるための要件の一つとなっています。
かかりつけ薬剤師として認定されれば、これから長く働いていくなかで大きなアドバンテージとなります。

薬局にとっても、かかりつけ薬剤師が勤務していることで薬局の収入が増えるので、歓迎される存在です。
かかりつけ薬剤師になれることは、認定薬剤師取得の大きなメリットです。

キャリアアップにつながる

認定薬剤師の資格を取得することは、薬剤師としての専門性と実力を客観的に証明することになります。日々の仕事の中でより重要な役割を担うことができ、キャリアアップの機会が増えます。

最新の知識と技術を学び続けることで、自信をもって業務に取り組むことができ、スキルアップにつながります。

年収アップの可能性がある

認定薬剤師の資格を持つことで、より高度な業務を任されたり昇進したりして、年収がアップする可能性があります。

資格手当がある職場であれば、認定薬剤師となることで手当が付与され、年収をふやすことができます。

転職に有利

認定薬剤師の資格は、転職市場でもアピールポイントにすることができます。
特定の分野での専門性が認められているため、その分野に関連した求人に応募する際に有利になります。

また、継続的に自己研鑽を行っている証明にもなるため、仕事に意欲的な人材として評価されやすくなります。

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認定薬剤師の種類一覧

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認定薬剤師の資格にはさまざまな種類があり、それぞれ特定の分野での専門性を示します。
以下に主な認定薬剤師の種類をカテゴリー別に紹介します。

研修関連

研修認定薬剤師

薬剤師が自己研鑽し、スキルアップするための生涯研修をバックアップし、その成果を客観的に認定するための資格です。

日本薬剤師研修センター 
関連サイト:https://www.jpec.or.jp/nintei/kenshunintei/index.html

日病薬認定指導薬剤師

病院で実務実習を受ける薬学生を指導するための資格です。専門性の高い業務にあたる薬剤師が評価・指導方法を身につけ、薬学生の実習をより実りの多いものにすることがねらいです。
日本病院薬剤師会 
関連サイト :https://www.jshp.or.jp/activity/shido.html

認定実務実習指導薬剤師

薬局のような医療の現場で実務実習を行う薬学生に対して指導に当たることのできる資格です。社会的要請に応えられる薬剤師の養成に貢献することを目的としています。
薬学教育協議会 
関連サイト :https://yaku-kyou.org/?page_id=8544

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高齢者関連

在宅療養支援認定薬剤師

在宅療養支援に関する知識・技能・態度を備え、医療チームの一員として、患者に寄り添って活動する薬剤師の育成を目指した資格です。
日本在宅薬学会 
関連サイト :https://jahcp.org/certified-pharmacist

老年薬学認定薬剤師

老年症候群の症状を有する高齢者に対し、薬学的管理・指導をすることで、生活の質の改善に寄与することを目指した資格です。
日本老年薬学会 
関連サイト: https://www.jsgp.or.jp/certification/cp

認知症研修認定薬剤師

認知症について、医薬品の専門的な立場から、認知症の患者とその家族に対して助言や対応を行うことを目的とした資格です。
日本薬局学会 
関連サイト :https://secure.ps-japan.org/dtaps

がん

がん薬物療法認定薬剤師

がんに関連する薬物療法について高度な知識や技能を持ち、適切に処方することを目的とする資格です。
日本病院薬剤師会 
関連サイト:https://www.jshp.or.jp/certified/gan.html

外来がん治療認定薬剤師

外来でのがん治療を安全に施行するための知識・技能を習得し、地域がん医療において患者とその家族をトータルサポートできる資格です。
日本臨床腫瘍薬学会 
関連サイト:https://jaspo-oncology.org/aboutapacc

緩和薬物療法認定薬剤師

緩和医療に携わる人が、緩和薬物療法に関する知識と技術を向上させ、全国どこでもがんの標準的な専門医療を受けられるようにするための資格です。
日本緩和医療薬学会 
関連サイト: http://jpps.umin.jp/certificate/nintei

腎疾患

腎臓病薬物療法認定薬剤師

腎臓病の薬物療法に関する十分な知識と技術を持ち、質の高い治療を実践することを目的とした資格です。
日本腎臓病薬物療法学会 
関連サイト:https://www.jsnp.org/senmon_nintei

糖尿病

糖尿病薬物療法認定薬剤師

糖尿病の治療において、薬物治療に関しても積極的に処方介入できる専門性を持った薬剤師の育成を目指した資格です。
日本くすりと糖尿病学会 
関連サイト: https://jpds.or.jp/認定制度(p06)認定薬剤師制度について

小児科

小児薬物療法認定薬剤師

小児科の領域において、医薬品に関わる専門的立場から、医療チームの一員として小児薬物療法に参画するための能力と適性を備え、さらに患児とその保護者等に対しても適切な助言および行動ができることを目的とした資格です。
日本薬剤師研修センター 
関連サイト: https://www.jpec.or.jp/nintei/shouni/index.html

産科・婦人科疾患

妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師

妊娠・授乳期における薬物療法に関する高度な知識、技術、倫理観により、母体の健康と母乳保育の利点に配慮するとともに、胎児・乳児等の次世代への薬物有害作用に配慮した薬物療法を担うことを目的とした資格です。
日本病院薬剤師会 
関連サイト:https://www.jshp.or.jp/certified/nimpu.html

精神疾患

精神科薬物療法認定薬剤師

精神科薬物療法において、薬物におけるスペシャリストとして貢献することを目的とした資格です。
日本病院薬剤師会 
関連サイト: https://www.jshp.or.jp/certified/seishin.html

その他

漢方薬・生薬認定薬剤師

漢方薬や生薬に関する専門的知識を修得し、漢方薬を処方する能力と適性を備えた薬剤師であることを認定する資格です。
日本薬剤師研修センター 
関連サイト:https://www.jpec.or.jp/nintei/kanpou/index.html

救急認定薬剤師

救急医療における薬物療法に関する高度な知識、技術、倫理観を備え、最適な医療を提供することを目的にした資格です。
日本臨床救急医学会 
関連サイト:https://jsem.me/training/recged_pharmacist.html

公認スポーツファーマシスト

スポーツ選手へのドーピング防止の情報提供や教育現場での啓発活動などを通して、医療の専門家としてアンチ・ドーピングに貢献する資格です。
日本アンチ・ドーピング機構 
関連サイト: https://www.sp.playtruejapan.org/about/index.html

日病薬病院薬学認定薬剤師

絶えず自己研鑽し、高度な知識・技能・臨床能力を身につけた薬剤師であることを示し、日本病院薬剤師会が主催する各種認定の基礎となる資格です。
日本病院薬剤師会 
関連サイト:https://www.jshp.or.jp/education/bynintei.html

医療薬学専門薬剤師

主に薬剤師資格を有する大学教員を資格取得の対象者とし、広範な薬物療法に一定水準以上の実力を有し、自らの臨床経験に基づいた教育・研究活動を実践している薬剤師を認定する資格です。
日本医療薬学会 
関連サイト:https://www.jsphcs.jp/nintei/1-1.html

プライマリ・ケア認定薬剤師

多職種と連携して地域医療におけるプライマリ・ケアの発展に寄与するために、知識、技能を修得することを目指す資格です。
日本プライマリ・ケア連合学会 
関連サイト:http://www.primary-care.or.jp/nintei_ph

災害医療認定薬剤師

災害医療の進歩、発展に薬学の立場から寄与することを目的に、災害医療に関する専門的な知識及び技能を有する薬剤師を育成するための資格です。
日本災害医学会 
関連サイト:https://jadm.or.jp/contents/pharmacists_shinsei

感染症

感染制御認定薬剤師

感染症の制御に関する高度な知識、技術、実践能力を持ち、安心・安全で適切な治療を受けるために必要な環境を提供します。また、感染症治療に関わる薬物療法を適切かつ安全に行うことを目的とする資格です。
日本病院薬剤師会 
関連サイト: https://www.jshp.or.jp/certified/kansen.html

HIV感染症薬物療法認定薬剤師

HIV感染症治療における薬物療法に関する高度な知識、技術、倫理観を備え、患者の意思を尊重しつつ、HIV感染症に対する薬物療法を有効かつ安全に行うことを目的とする資格です。
日本病院薬剤師会 
関連サイト:https://www.jshp.or.jp/certified/hiv.html

抗菌化学療法認定薬剤師

抗菌化学療法において、チーム医療のなかで抗菌薬使用のスペシャリストとして積極的に関与していくことを目的とした資格です。
日本化学療法学会 
関連サイト:https://www.chemotherapy.or.jp/modules/qualification/index.php?content_id=13

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まとめ

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認定薬剤師の資格は、薬剤師としての専門性と実力を客観的に証明する重要な指標となります。認定薬剤師の資格を取得することで、かかりつけ薬剤師としての認定や、キャリアアップ、年収アップ、転職時の優位性など、さまざまなメリットを得ることができます。

薬学の分野は日々進歩しており、最新の知識と技術を常にアップデートすることが求められます。認定薬剤師の資格は、この継続的な学習の成果を示すものでもあります。

認定薬剤師の資格をとることは、薬剤師としての価値を高め、より質の高い医療サービスを提供するための重要なステップとなります。

自身のキャリアプランや興味に合わせて認定薬剤師の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

認定薬剤師の資格を活かした転職、お気軽にご連絡ください。

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
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