中高年ペーパー薬剤師の復職…40代50代60代、調剤未経験でも通用する?
薬剤師免許はとったけれど、調剤業務をしないまま、ペーパー薬剤師として時間が過ぎてしまった。しかし、できれば薬剤師として働きたい。
今回は、医療現場から長く離れている40代、50代、60代のペーパー薬剤師の方に向けて、再就職の可能性や成功のポイントについてお伝えします。
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ペーパー薬剤師は通用する?
薬剤師は医療現場で働く、人の命にも関わる専門職です。
経験がないまま時間がたってしまったペーパー薬剤師が薬剤師として働くことは可能なのでしょうか。
ペーパー薬剤師とは
ペーパー薬剤師とは、薬剤師免許を持っているものの、何らかの理由で、長期間、薬剤師としての業務に就いていない人を指す言葉です。
薬剤師免許はとったけれど一般企業に就職した、大学を卒業してすぐに結婚し、出産や育児、介護に追われた、海外で暮らしていたなど、その理由は人それぞれです。
薬剤師の現場から離れたまま10年、20年と過ぎてしまうケースも珍しくありません。
このブランク期間が長くなればなるほど、「自分は薬剤師として働けないのではないか」「実際の医療現場についていけるだろうか」といった不安を感じることになります。
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薬剤師はブランクがあっても働ける?
では、薬剤師はブランクがあると働くのは難しいのでしょうか。
結論から言うと、薬剤師はブランクがあっても働くことができます。
まず、薬剤師の資格は一度取得すれば生涯有効です。昔は4年制だった薬学部は現在は6年制となっていますが、4年制のころに取得した薬剤師免許であっても問題はありません。
また、薬を扱う事業所では、必ず薬剤師を配置しなければならないことが法律で義務づけられています。
病院や調剤薬局はへき地であっても全国にありますし、ドラッグストアの店舗も増加傾向がまだ続きそうです。
そのなかでも、特に地方の医療機関や薬局では、慢性的な人手不足に悩まされています。
たとえブランクがあっても、薬剤師免許と前向きな意欲がある人ならば採用を検討したい、という職場は少なくありません。
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再就職の難易度は年齢によって違う
このように、薬剤師はブランクがあっても再就職は可能ですが、その難易度は年齢によって異なるのが現実です。
薬剤師は転職が盛んな業界ということもあり、20代、30代であれば比較的スムーズに再就職できます。
しかし、年齢が上がるにつれて、これまでの経験やブランク期間、そして新しい環境への適応力などが重視されるようになります。
一般的に、30代までであれば、採用する側も、ペーパー薬剤師であっても採用後に教育して戦力にできると考えます。
しかし、40代、50代と年齢が上がるにつれて、企業側もより慎重になり、教育にかける時間やコストと、戦力としての期待値や今後働ける時間などを天秤にかけて判断することになります。
若い年代に比べてハードルが高いことは覚悟しておいたほうがいいでしょう。
では、40代以降のペーパー薬剤師の再就職の状況はどのようなものなのでしょうか。ここから年齢別に確認していきましょう。
40代のペーパー薬剤師の場合
まず、40代の仕事事情はどのようなものなのか、見てみましょう。
40代の転職難易度
これまで薬剤師として働いていた人が40代で転職する場合は、管理職として働けることが前提となります。
それを考えると、40代の実務未経験のペーパー薬剤師がまったくの新人として職を得ようとすると、よい条件は難しいといえます。一般的な40代薬剤師と同じ待遇で採用されるのは難しいかもしれません。
ただ、40代であれば一通り調剤業務を身につければ戦力となるので、採用される可能性は十分あります。20代のころに比べれば記憶力などは落ちているかもしれませんが、まだ最新の薬の知識や調剤技術にキャッチアップしていくことはできるでしょう。
また、この年代では、すでに社会人としての常識や基本的なビジネスマナー、コミュニケーション能力は備わっていると見なされます。
そういう一般的なマナーの面で教育が必要ないことは、新卒にない強みとなります。
薬剤師としては新人でも、まじめに業務に取り組む姿勢を示し、患者さんに寄り添った対応ができれば、若手とはまた違う強みを持ったメンバーとして受け入れてもらえるでしょう。
40代が転職を成功させるポイント
40代で未経験の薬剤師が再就職を成功させるためには、まずは前向きな姿勢と謙虚に学ぶ意欲を示すことが重要です。
面接では「ブランクはあるが、新しい知識やスキルを積極的に学び、貢献していきたい」という熱意を伝えましょう。
また、これまでの社会人経験で培った顧客対応力やマネジメント経験、問題解決能力などを、薬剤師業務にどう活かせるかを具体的に伝えることも有効です。
たとえば、接客業の経験があれば、「患者さんの話を丁寧に聞き、安心して相談できる雰囲気を作る自信がある」といった形でアピールできます。
40代であれば、これから先、長く薬剤師として働くことが可能です。復職支援研修やOJT(On-the-Job Training)など、教育体制が充実している職場があれば積極的にチャレンジしていきましょう。
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50代のペーパー薬剤師の場合
続いて、50代のペーパー薬剤師についてみていきましょう。
50代の転職難易度
50代のペーパー薬剤師の転職は、40代と比較すると難易度が上がると言わざるを得ません。
薬剤師の業務は、正確にスピーティに調剤業務を行いながら、患者さんに対応していかなければなりません。
また、毎年新薬が登場し、2年ごとに改定される調剤報酬への対応も必要です。
50代といえば、それまで薬剤師として働いてきた人にとっても定年が意識される年代です。
また、体力の低下や健康面での不安があり、新しい環境への適応力も落ちていきます。
その年代の薬剤師を、まったくの新人として採用するとなると、採用側も慎重になってしまうのです。
しかし、薬に関する業務に携われるのは薬剤師免許を持っている人だけです。
人手不足ということもあり、たとえ50代であっても、与えられた仕事にきちんと対応できると判断されれば、採用される可能性はあります。
また、これまでの仕事のキャリア、人生経験からくる人間性が評価されることもあります。
50代が転職を成功させるポイント
50代でペーパー薬剤師が再就職を目指す場合は、自分が採用される可能性を冷静に判断することが大切です。
50代薬剤師は、一般的には最も年収が高くなる年代です。
また、定年延長の流れにあるとはいえ、50代で採用しても、この先働ける時間は30代や40代のように長くはありません。
50代の薬剤師は、給与が高いのに採用しても長く働けないという存在なのです。
50代のペーパー薬剤師が転職活動をする際には、この点を十分ふまえておく必要があります。
自分のなかで、給与はどのくらい必要か、正社員にこだわる必要があるかを確認しておきましょう。
正社員として働くことや一定水準の給与、調剤業務にこだわると転職のハードルは高くなります。
一方で、正社員や給与にこだわらず、パートタイムや短時間勤務といった選択肢も視野に入れれば、採用のチャンスは格段に広がります。
仕事に関しても、調剤だけでなく、ドラッグストアでのOTC医薬品や日用品の販売まで候補を広げれば、仕事がないということはないでしょう。
転職活動の際には、ゼロから始めるつもりで、謙虚な姿勢で学んでいく意欲を示すことが大切です。
また、50代の採用に大きく関わるのは人間性です。
50代の新人を迎え、いろいろと教えていくということは、職場のスタッフにとっても気を遣うことです。
「これまでの職場ではこうだった」「一般の企業ではこう対応するのに」といった態度はNG。
逆に、これまでの人生経験を活かして年下のスタッフを陰ながらサポートしていければ、年齢をプラスと捉えてもらうこともできるかもしれません。
一方で、大手ドラッグストアチェーンでは、一般企業での管理職経験が評価されて、店舗マネジメントなどを任されるケースもないわけではありません。
50代であっても、自分のアピールポイントはどこにあるかを考えて、それが活かせる転職先にチャレンジするようにしましょう。
60代のペーパー薬剤師の場合
人生100年時代と言われますが、60代となり一般企業で定年を迎えてから、改めて薬剤師として長く働きたいと考える人もいるでしょう。
では、60代から薬剤師として働くことはできるのでしょうか。
60代の転職難易度
60代での薬剤師としての再就職は、非常に高いハードルがあると感じるかもしれません。
体力的には確実に落ちていきますし、持病を抱えているという人もいるでしょう。
また、いまから医療関係の情報に追いつけるのかと不安を感じているかもしれません。
60代でのペーパー薬剤師の転職難易度は、やはり高いと言えます。
若年層と比べると、60代は求人数自体が減少する傾向にあります。
しかし、薬剤師不足が続く中、60代でも採用されるケースはゼロではありません。
特に、人手不足の地域や、若い薬剤師の採用に苦労しているドラッグストアでは、60代であっても採用される可能性はあります。
60代が転職を成功させるポイント
60代のペーパー薬剤師にとっては、パート勤務が現実的な選択肢となります。
60代になれば、家のローンや子育ても終わっているでしょう。
薬剤師はパートであっても時給が高いので、いまの自分に必要な金額を冷静に計算して、どのくらい働きたいのかを考えていきましょう。
60代のペーパー薬剤師が転職を成功させるには、自分が採用される可能性のある求人を見極めることが大切になります。
そして、相手が求めていることや困っていることに対して、自分は十分対応できることを示していきましょう。
たとえば、年中無休で営業時間の長いドラッグストアでは、パート薬剤師が多くいたとしても、シフトの希望には偏りがあります。子育て中の薬剤師が多いと、平日昼間に希望が集中します。
しかし、子育てが終わった60代薬剤師であれば、土日祝日や夕方からの時間帯であっても無理なく働くことができるでしょう。
このように、店舗で困っていることをフォローできると示せれば、一見不利に見える年齢を強みにすることもできます。
また、60代で転職を成功させるには、健康状態が良好であることをきちんとアピールし、長く働けると示すことが重要です。
これまでの豊富な人生経験を活かして、お客さんに寄り添う姿勢を前面に出していきましょう。
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ペーパー薬剤師が転職しやすい職種は?
薬剤師免許を持っているといっても、未経験の薬剤師がチャレンジするのは難しい職種もあります。
では、ペーパー薬剤師が転職しやすいのはどの職種なのでしょうか。
最もおすすめなのはドラッグストア
ペーパー薬剤師にとって、比較的再就職しやすい職種がドラッグストアです。
ドラッグストアでは、調剤業務だけでなく、OTC医薬品の販売やカウンセリング業務も多くあります。
このような業務であれば、調剤経験がなくても、これまでの接客経験やコミュニケーション能力を活かして対応していけるでしょう。
OTC医薬品の知識は入社後の研修でも比較的習得しやすく、調剤経験が浅くてもチャレンジしやすいといえます。
また、教育体制が充実している大手ドラッグストアも多く、ブランクがある人へのサポート体制も整っているため、安心して復職を目指せるでしょう。
調剤薬局は個々の薬局による
調剤薬局への再就職は、個々の薬局によって難易度が大きく異なります。
大手チェーンは新卒採用が中心で、40代以降のペーパー薬剤師が採用されるのは難しいでしょう。
大学病院の門前薬局のように多忙で専門性の高い薬剤を扱う職場も、即戦力として最新の知識と経験が求められるため、ハードルが高いといえます。
一方で地域密着型のアットホームな薬局であれば、ブランクのある薬剤師を受け入れるところもあります。人手不足の薬局であれば、採用の可能性は高まります。
また、個人経営の薬局であれば、経営者に気に入られれば採用されることもあります。
調剤薬局を希望する場合は、まずは希望する地域の特徴や求人を丁寧に確認していくことが重要です。
病院は難しい
病院は人気のある職場のため、新卒採用が中心となっています。
また、病院薬剤師の仕事は、調剤だけでなく、病棟業務や医薬品情報管理(DI業務)、そして他職種との連携など多岐にわたります。専門性が高いうえに、最新の医療知識が常に求められます。
そのため、ペーパー薬剤師がいきなり病院薬剤師として働くのはかなり難しいと言えます。
ペーパー薬剤師が再就職する際には、病院以外の職種から考えることをおすすめします。
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働き方によっても就職難易度は変わる
ペーパー薬剤師にとっては、職種のほかに働き方の選択も、再就職成功のポイントとなります。
正社員の難易度は高い
40代や50代であれば、転職するのならば正社員で、という人もいるでしょう。
まだ子どもの教育費がかかったり、家のローンがあったりすると、正社員でなければ転職する意味がなくなってしまいます。
ただ、正社員としての再就職は、採用側も即戦力として長く働いてもらうことを前提とするため、スキルや経験が重視され、難易度が高くなります。
正社員をめざす場合、ライバルはこれまで現場で働いてきた薬剤師となります。よっぽどの強みがないと、いきなり採用されるのは難しいといえるでしょう。
中高年から正社員をめざすならば、きちんと準備しておくことが重要になります。
人手不足の地域を候補にする、薬の知識をアップデートしておくなど、自分が戦えるポイントはどこかを考えて転職活動を進めていきましょう。
最初はパートで就職して調剤スキルを身につけてから正社員に転職するというルートもあります。また、紹介予定派遣という手もあります。
「いずれは正社員に」という思いがある人は、紹介予定派遣やパートなど、正社員への転換が可能な職場にトライするのもいいでしょう。
パートは比較的採用されやすい
一方で、パートタイム勤務は、ペーパー薬剤師にとって比較的採用されやすい働き方と言えます。
時給制で、勤務時間も限定されているので、企業側の採用ハードルは低くなっています。
パート勤務であれば、フルタイム勤務に比べて求められる責任や業務量も少ないので、ブランクからの就職には適した働き方と言えるでしょう。
まずはパートで薬剤師として働き始め、新しい知識やスキルを習得していくというというのは現実的な選択肢です。
調剤スキルが身につけば、働く時間を増やす、正社員登用を目指すというように将来の道も開けます。
紹介予定派遣という手もある
正社員としての再就職が難しい中高年のペーパー薬剤師が、正社員を目指せる選択肢の一つが、紹介予定派遣です。
紹介予定派遣とは、いずれ正社員になりたい薬剤師が、正社員への転換が可能な職場で働くための手段として提示されています。
最長6ヶ月の派遣(試用)期間ののち、企業と派遣薬剤師の双方が合意すれば、正社員や契約社員などの直接雇用に切り替えることができます。
正社員として入社した場合、そう簡単に辞めることは難しいです。
その点、最初はお試しとして派遣薬剤師として働き、長く続けられそうであれば、正社員に切り替えることができる紹介予定派遣は、万が一のミスマッチを防ぐための有効な手段です。
未経験でもブランクがあっても、試用期間の6か月を、調剤業務や接客などの仕事に慣れるための時間にすることができます。
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ペーパー薬剤師が再就職を成功させるポイント
中高年のペーパー薬剤師が満足のいく再就職をするのは簡単なことではありません。
成功させるためには、どのようなことを心がけていけばいいのでしょうか。
薬剤師として働きたい理由を明確にする
転職活動を始める前に、なぜ今、薬剤師として働きたいのか、その理由を自分のなかで明確にしましょう。
現在、ほかの仕事をしている場合は、その仕事と比べて、仕事の内容や収入でどのようになれば満足なのかを考えましょう。
家庭に入って仕事をしていなかったという人は、まずどのくらいの時間働いて、どのくらいの収入が欲しいのかを具体的にしてみましょう。
加えて、現在の条件だけでなく、将来のビジョンを立てることも大切です。
薬剤師は、定年関係なく長く働ける職業です。転職により一時的に収入が下がったとしても、長く働くことによって人生のベースとなる収入を得られるという面もあります。
また、条件面だけでなく、「なぜ薬剤師なのか」を考えておくことも大切です。
単に「資格を持っているから」ではなく、「患者さんの役に立ちたい」「地域医療に貢献したい」「新しい知識を学び続けたい」といった、薬剤師ならではの理由を掘り下げておきましょう。
この部分が具体的になっていると、面接の際にも自分の気持ちを自信を持って伝えられるようになります。
再就職の条件に優先順位をつける
給与、勤務時間、勤務地、業務内容、人間関係、教育体制など、再就職にあたって希望する条件はいろいろあるでしょう。
しかし、40代以上のペーパー薬剤師が就職する際には、すべての希望をかなえることは難しくなります。ある程度の妥協も必要になるでしょう。
最初に考えた条件のなかから、譲れない条件は何かを整理し、優先順位をつけておきましょう。そうすることで、効率的に求人を探すことができます。
たとえば、「最初は給与が低くても、教育体制が充実している職場で経験を積みたい」といったように、自分にとって何が最も重要なのかを明確にしておくことが、後悔しない転職につながります。
時間がかかることを覚悟する
薬剤師としては未経験でブランクが長い分、再就職活動には時間がかかることを覚悟しましょう。
すぐに希望通りの職場が見つからなくても落ち込む必要はありません。焦らず、じっくりと自分に合った職場を探すことが大切です。
数カ月単位で活動が続くことも視野に入れ、精神的な余裕を持って取り組むことが成功の秘訣です。
転職活動と並行して、薬や最新の治療ガイドラインに関して勉強するなど、仕事開始に向けた準備を進めるのもよいでしょう。
「未経験可」「50代歓迎」「60代歓迎」といった求人に応募する
中高年の転職活動は、現実的な視点をもって活動することが非常に大切です。
現在は、年齢を理由に採用の可否を決めることは原則として禁止されています。
しかし、実際は採用する側にも「こういう人に来てほしい」という希望があります。若い人を求めている職場にむやみに応募しても、断られて消耗するだけになってしまいます。
ペーパー薬剤師が転職活動をする場合は、求人情報に「未経験可」「ブランクOK」「復職支援あり」と記載されているものから積極的に応募していきましょう。
これらの表示がある職場は、ブランクのある薬剤師の受け入れに前向きで、実際に受け入れた経験がある可能性が高いです。
また、年齢がネックになる場合は、「50代歓迎」「60代歓迎」といった記載のある求人を選んでいきましょう。
このような職場は、50代、60代であってもどういう仕事であれば無理なくこなしていけるかを理解しています。
年齢のハードルの低い職場で、まずは薬剤師として働き始めることを重視しましょう。
忙しい職場は避ける
実際の忙しさには職場によって大きな違いがあります。
ペーパー薬剤師が再就職する際には、総合病院の門前薬局のような忙しい職場は避けましょう。
まずは、たとえ給与が低かったとしても、比較的落ち着いた環境で、ゆっくりと薬剤師としてのスキルを身につけていけるような職場をおすすめします。
たとえば、一日の処方箋枚数が少なめの薬局や、残業が少ない職場、研修制度が充実している企業などがあげられます。
ゼロから始める謙虚な姿勢で活動する
ペーパー薬剤師が転職活動をする際には、ブランクがあることを認め、ゼロから学ぶ謙虚な姿勢で臨むことが大切です。
たとえ異業種で豊富な経験があったとしても、医療現場では新人です。
薬剤師業界に素直に適応し、新しい知識やスキルを積極的に吸収する意欲を見せることで、採用担当者からの印象も良くなります。
「教えてもらう」という姿勢を忘れず、素直にアドバイスを受け入れることで、職場にもスムーズになじんでいけると判断してもらうことができるでしょう。
いままでの職歴のなかからアピールできるポイントを探す
医療現場での経験がなくても、これまでの仕事のなかで培った基本的なビジネススキルやコミュニケーション能力、パソコンスキル、マネジメント経験、営業経験、接客経験など、薬剤師業務に活かせるスキルは必ずあります。
たとえば、営業経験があれば患者さんや医師との信頼関係を築くのが得意とアピールできます。
また、これまで子育てや介護をしていて仕事の経験がないという場合でも大丈夫です。
子育てや介護をするなかで、子どもや高齢者の病気に関しての理解が実感をもって深まっているでしょう。また、自分の経験を活かして、子育て中の保護者や、介護をしている人に寄り添った対応をすることもできます。
このような自分の経験と、それをどのように薬剤師業務に活かしていくかを面接で具体的にアピールできるように準備しておきましょう。
人柄も大切なポイントになる
ペーパー薬剤師が採用されるポイントとなるのは、実は人柄だったりもします。
面接で話をしているなかで、「この人と一緒に働きたい」「この人が職場に入れば、現在のスタッフとうまくやってくれそうだ」と採用担当者に思われれば、少々不利な条件があっても採用されるものです。
スキルは就職後に教育すればなんとかなるが、協調性のある人柄のよい人はなかなか探せない、と考えられるからです。
年齢を活かした懐の深さを見せ、明るく前向きな姿勢で、まわりと良好な関係を築けることをアピールしましょう。
笑顔や丁寧な言葉遣い、相手の目を見て話すことなど、基本的なビジネスマナーも再確認しておくことをおすすめします。
薬剤師専門の転職エージェントを利用する
中高年のペーパー薬剤師の就職は簡単なことではありません。
実際に転職活動を始める際には、薬剤師専門の転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントのコンサルタントは、これまでにさまざまな転職希望者をサポートしています。そのなかには、ペーパー薬剤師も含まれます。
転職エージェントに相談すれば、数多い求人のなかから、中高年のペーパー薬剤師が実際に採用される可能性のあるものに絞って紹介してもらうことができます。
また、単に求人の紹介だけでなく、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、給与の交渉など、きめ細やかなサポートを受けることもできます。
ブランク期間がある場合の具体的なアピール方法や、復職後のキャリアパスについても相談に乗ってもらえるため、一人で悩まずに積極的に活用していきましょう。
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40代50代60代のペーパー薬剤師さんへ
40代以上のペーパー薬剤師から薬剤師として再就職することは、簡単なことではありませんが、決して不可能ではありません。
年齢やその人の状況によって難易度は異なりますが、適切な準備と行動、そして何よりも「また薬剤師として働きたい」という強い気持ちがあれば、道は開けます。
焦らず、自分に合った働き方や職場を見つけるために、今回ご紹介したポイントをぜひ参考にしてみてください。皆さんの再出発を応援しています。
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