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薬剤師のための転職・求人コラム

更新日: 2025年12月21日 薬剤師コラム編集部

薬剤師資格があると「麻薬取締官」になれる。仕事内容や年収などを解説

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薬剤師免許が活かせる仕事について、医療現場以外の選択肢に目を向けたことはありますか?
普通に働いているときはほとんど意識されることはありませんが、麻薬取締官という職業は、薬学の知識を活かしながら社会に貢献できる仕事です。

本記事では、麻薬取締官の仕事内容やその魅力、薬剤師としての資格がどのように活かせるかについて詳しく解説します。

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麻薬取締官とは

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麻薬取締官は、厚生労働省に所属する国家公務員であり、麻薬や覚せい剤、大麻などの規制薬物に関する犯罪を取り締まる特別司法警察員です。通称「マトリ」とも呼ばれています。

麻薬取締官の仕事内容

麻薬取締官の主な業務は、麻薬や覚醒剤、大麻、危険ドラッグなどの乱用を防ぐために密輸や密売を取り締まる捜査活動です。
ここからは、麻薬取締官の主な仕事内容について解説します。

規制薬物に係る捜査

麻薬取締官の業務の中核を担うのが、薬物犯罪に関わる情報収集と捜査です。

麻薬取締官は、一般市民からの通報、警察や税関、海上保安庁など他機関との連携、さらには海外の捜査機関との情報交換を通じて、薬物犯罪に関する情報を収集しています。

特に、日本国内で乱用される違法薬物の多くが海外から密輸されているため、国外からの密輸ルートにも目を光らせています。

情報収集によって薬物犯罪の嫌疑があると判断された場合、踏み込んだ捜査が行われます。違法薬物の捜査には、身分を隠して被疑者に近づくおとり捜査や泳がせ捜査が法律で認められています。

そして、内偵で得た証拠をもとに容疑者の家宅捜索や採尿検査を行い、規制薬物が確認された場合は逮捕します。

押収物や容疑者の体液などを分析し、規制薬物の種類や成分を特定する鑑定業務や、逮捕後の取り調べや報告書の作成も麻薬取締官の仕事です。

正規に流通している麻薬などの監督、指導立入検査

医薬品として使われている麻薬や向精神薬が不正に利用されることも増えています。そのような不正が行われていないかを確認し、流通経路を監視するために、定期的に病院、薬局、製薬会社等に立入検査に入っています。

このような正規流通経路から横流しや不正使用されることのないよう、指導と助言を行っています。

薬物に関する教育・啓発活動

現在は、若者や普通の人の間にも、それと気づかないうちに違法薬物が広まっていることが問題になっています。

青少年が薬物に手を出すことを防ぐため、学校での薬物乱用防止講演や、官民一体となった薬物乱用防止啓発運動などを行っています。
また、薬物依存者に対して、薬物依存からの回復を支援するプログラムも実施しています。

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麻薬取締官の勤務条件

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麻薬取締官は国家公務員ですが、仕事の特性上勤務の状態は一般的な公務員と異なる部分も大きくなっています。
ここでは、麻薬取締官の勤務条件について解説します。

勤務時間

麻薬取締官の勤務時間は、基本的には国家公務員の標準的な勤務時間である1日7時間45分が基準となり、土日祝日は休日です。
ただし、麻薬捜査活動の性質上、不規則な勤務が求められる場合があります。

危険薬物の現場を捜査しようと考えると、捜査活動はどうしても夜間や深夜となります。休日も関係ありません。捜査の進行状況や緊急性によっては長時間労働となることもあります。

時間外に働いた場合には、勤務時間帯の変更などで対応されます。

勤務地

麻薬取締官の職場は全国各地の麻薬取締部となります。

  • 7地区...札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市
  • 1支局...高松市
  • 1支所...那覇市
  • 3分室...横浜市、神戸市、北九州市

定期的に全国転勤があります。

待遇

麻薬取締官の給与は、国家公務員として行政職俸給表(一)の俸給に調整額が付与された金額及び該当する各種手当てが支給されます。

また年間20日間の年次休暇のほか、夏季、結婚、忌引き、配偶者の出産等の特別休暇があります。

全国各地に転勤がありますが、公務員宿舎があり、希望者は入居することができます。
また、民間の賃貸住宅に入居した場合は住居手当が支給されます。

女性職員に対する産休や育休制度も整備されています。

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麻薬取締官になるには

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麻薬捜査の最前線で働く麻薬取締官に、一般的な薬剤師と違う魅力を感じる人もいるでしょう。
では、麻薬取締官になるにはどうすればいいのでしょうか。

麻薬取締官になるために必要な条件

麻薬取締官になるには、まず以下のどちらかの条件を満たす必要があります。

  • 国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)に最終合格する
  • 29歳以下で薬剤師免許を持っている

薬剤師免許を取得している薬剤師は、国家公務員試験を受験しなくても麻薬取締官に応募することができますが、年齢制限があることに注意しましょう。

定員は全国で約300人、薬剤師の資格保持者はそのうち6〜7割です。
女性は全体の2割程度です。

麻薬取締官になるステップ

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引用元日本版O-NET 麻薬取締官 /厚生労働省

薬剤師免許を持つ薬剤師が麻薬取締官になる際には、国家公務員試験を受ける必要はありません。薬学系選考採用試験(論文試験・適性検査・面接試験)を受験し、成績優秀者が麻薬取締部に採用されます。

採用後、麻薬取締部に配属され、行政事務や麻薬取締に関する事務を行い、専門研修を受けたあとに麻薬取締官として活動することになります。

なお、最近の麻薬取締官の採用人数は以下のとおりです。

採用内定者一覧

年度 2023年度 2022年度 2021年度
男女
人数 14 9 13 6 14 4
合計 23 19 18

参照:採用内定者数一覧 /厚生労働省 地方厚生局 麻薬取締部

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麻薬取締官の年収

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麻薬取締官の給与は、国家公務員として行政職俸給表(一)の俸給に調整額が付与された金額となります。加えて、各種手当が支給されます。

俸給表 平均年齢 平均経験
年数
平均給与
月額
俸給 地域手当
俸給の特
別調整額
扶養手当 住居手当 その他
行政職
俸給表
(一)
42.4歳 20.3 404015 322487 43800 12688 8602 7447 8991

単位:円

出典:令和5年国家公務員給与等実態調査の結果 /人事院

人事院が行った上記の公務員給与に関する調査によると、麻薬取締官が含まれる行政職俸給表(一)が適用される公務員の平均給与は約40万円です。公務員のボーナスは4.4カ月分ですので、平均年収は約650万円となります。

公務員は初任給は低いですが、毎年昇給があるため、勤め続ければ確実に年収はアップしていきます。また、退職金制度もしっかりしています。

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麻薬取締官に向いている人

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仕事内容で紹介したように、麻薬取締官は警察官と同様の厳しさとやりがいをもった仕事です。一般的な医療職や薬剤師の仕事とは系統の異なる仕事だといえます。
では、麻薬取締官に向いているのはどのようなタイプの人なのでしょうか。

まず、強い正義感と高い倫理観を持ち、社会の安全を守りたいと考える人が向いています。

麻薬取締官は犯罪者を相手に捜査を行い、薬物が売買される場所に踏み込んで取り押さえるといったこともあります。捜査には危険が伴うため、逮捕術訓練や拳銃射撃訓練なども実施されており、警察官に近い仕事となっています。

また、粘り強さと忍耐力も必須です。捜査や取り調べには慎重さと時間が必要で、長時間の張り込みなども行うため、粘り強く任務に取り組める人が向いています。
不規則な勤務や長時間の捜査活動に耐えられる体力的な強さも必要でしょう。

機密事項を扱うので、情報保秘の徹底が求められます。家族や友達に仕事のことを話すのはNGですし、自分の個人が特定されるような活動もすることができません。
自分に対しても、強い責任感と倫理観が必要です。

チームでの業務が多いため、メンバー間で的確に連絡を取り合うコミュニケーション能力が不可欠です。
学校などに出向いて予防教育や麻薬予防の啓発活動を行うこともあるので、広く一般の人と交流できる能力も求められます。

これらの特性を持ち、薬物犯罪に立ち向かう強い意志を持つ人が麻薬取締官に適していると言えます。

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麻薬取締官に転職できる?

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薬剤師免許を所持している薬剤師は国家試験を受ける必要がないので、一般の人よりは麻薬取締官にチャレンジしやすいとはいえます。

ただ、ここまで解説してきたように、仕事内容は厳しく、定期的に全国転勤もしなければなりません。
29歳までという年齢制限もあることにも注意が必要です。

採用人数も少ないため、非常に狭き門となっています。

このような条件を知ったうえで麻薬取締官の仕事がしてみたいと考える人は、しっかり準備をしたうえで早めに行動を起こしていきましょう。

詳しくは、厚生労働省地方厚生局麻薬取締部の採用ページをご覧ください。

参照:採用情報 /厚生労働省地方厚生局麻薬取締部

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まとめ

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麻薬取締官は、高度な専門知識と使命感が求められる職業です。昼夜を問わず麻薬捜査や取り押さえを行う、警察官と同じような面が強い仕事です。
粘り強さと体力的なタフさ、高い倫理観も求められます。

採用が少なくハードルが高い職種ですが、薬剤師資格を持つ薬剤師にとってはそのスキルを社会に対して活かす絶好の機会ともいえます。
麻薬取締官への転職を考える人は、しっかり情報収集して準備していきましょう。

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薬剤師コラム編集部

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